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  11. 太夫
日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典

日本大百科全書
太夫
たゆう

ある種の芸能人、神職、遊女などの称号または敬称。大夫とも書く。元来は中国の官制に倣った官位の一種で、五位の称である。古代に、五位の者が儀式およびそれに伴う芸能をつかさどったことから、転じて、神事芸能を奉仕する神職や芸能人の称となった。神事舞太夫、猿楽(さるがく)の太夫、幸若(こうわか)・説経・義太夫節などの語り手、常磐津(ときわず)・富本(とみもと)・清元(きよもと)・新内(しんない)など豊後浄瑠璃(ぶんごじょうるり)の語り手、さらに歌舞伎(かぶき)の女方(おんながた)や大道芸人(万歳(まんざい)・猿回し・鳥追い・軽業(かるわざ)・放下(ほうか)師など)にも太夫の称を名のる者があった。
 歌舞伎の立女方(たておやま)を太夫というのは、初期の遊女歌舞伎のスターが、先行の幸若舞太夫や女猿楽の太夫から引き継いだ称と考えられるが、これと遊女を太夫とよぶこととの影響関係ははっきりしない。また、初期の座元(本)は俳優たる太夫たちをまとめる役だったことから太夫元とよばれて尊敬され、その子供は若太夫の名で特別に扱われた。
[服部幸雄]
 太夫は、近世の遊廓(ゆうかく)において遊女の最上の階級名として使われた。名のおこりは、女歌舞伎(かぶき)の称号を起源とすれば慶長(けいちょう)期(1596~1615)となるが、太夫の官位名を使った理由とともに詳細は不明。上職(じょうしょく)、松(まつ)の位(くらい)ともいう。太夫は容色に優れているほか、芸能、文学、遊戯、茶道などの教養を積み、理想的な女性として仕立てられた。禿(かむろ)の修業を経た「禿立(だ)ち」を最良としたが、時代とともに質は低下した。太夫は京、大坂、江戸、長崎などの大遊廓のみにおり、遊興には揚屋(あげや)を利用する規則であった。なお、江戸・新吉原では太夫の名は宝暦(ほうれき)(1751~64)ごろに絶えた。
[原島陽一]



改訂新版・世界大百科事典
太夫
たゆう

一部芸能者の称号。大夫とも書く。元来は中国における五位にならって,日本でも五位の官人が芸能・儀式をとりしきるならわしが古代にあった。五節舞(ごせちのまい)や踏歌(とうか)の舞妓を率いる役を〈楽前(がくぜん)の大夫〉と称し,太でなく大の字を用いた。さらに神事をつかさどる者を宮太夫・太夫様と呼んだところから,伊勢神宮や諸国の御師(おし)をも太夫と称し,獅子舞などの神楽芸をおこなう者も太夫号を用いることとなった。猿楽(能)の大夫というのも,こうした社寺の芸能奉仕をする神事舞(じんじまい)太夫からでたと考えられる。能大夫は観世,金春,宝生,金剛の四座家元を指し,ひいてはシテを勤める者をも大夫と呼んだ。ただし江戸時代に新しく成立した喜多流では,家元を称して大夫とは言わない。

 近世邦楽では浄瑠璃の語り手をふつう太夫と称した。古浄瑠璃時代には伊勢島宮内,岡本文弥,道具屋吉左衛門,表具屋又四郎,虎屋永閑など太夫号を名乗らぬ例も少なくなかったが,しだいに一般化していった。もっとも,太夫のうちには加賀掾,筑後掾,越前少掾のように,受領(ずりよう)して掾(じよう)号を名乗る場合もあった。なお,ふつうは何某太夫(だゆう)と濁って発音するが,2音節にかぎり政太夫(まさたゆう)というふうに澄んでいう。また,現在の文楽では大夫とチョボを打たずに書き,歌舞伎の竹本の太夫と区別している。そして,太夫,三味線,人形遣いの三業中,語り手はもっとも強い指導力と責任をもって,紋下も太夫が勤めてきた歴史からもわかるように,太夫はたんなる称号というよりも,尊称であった。これは能や他の芸能にもあてはまることである。義太夫以外でも,常磐津,清元,新内など諸浄瑠璃の語り手は,一部例外者や,掾,翁,斎,軒などを除き,一般に太夫号を用いる。また,どの分野にかぎらず,太夫は男性の称号であって,女流演奏者には用いない。

 浄瑠璃以外では,歌舞伎の女方の長を太夫と呼ぶが,これは初期の遊女歌舞伎時代に,格式の高い遊女を太夫と尊称したことから発した伝統をうけついだものである。ひいては,遊女の抱え主がその興行を監督したところから,歌舞伎芝居の元締めにあたる者を太夫元といった。また江戸時代後期になると,万歳の太夫と才蔵,猿回しの太夫など大道芸,門付(かどづけ)芸のたぐい,さらには見世物芸の動物さえも太夫と称するようになった。
[井野辺 潔]

[索引語]
楽前(がくぜん)の大夫 宮太夫 掾 遊女 太夫元
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17. たゆう‐だな【太夫棚】
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21. 太夫元
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22. たゆう‐もと【太夫元】
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30. たゆう‐ご【大夫子】
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31. たゆう‐しょく【大夫職】
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34. あかし-よだゆう【明石与太夫】
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