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  11. 鳥浜貝塚
日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典

日本大百科全書
鳥浜貝塚
とりはまかいづか

福井県三方上中(みかたかみなか)郡若狭(わかさ)町鳥浜にある縄文時代前期から草創期にかけての貝層を伴う低湿地遺跡。1962年(昭和37)から10年間にわたり、若狭考古学研究会のメンバーを中心に発掘が行われ、多大の成果を収めた。また、自然科学の各分野の研究者が参加協力し、共同研究の実をあげた。遺跡は、三方湖に注ぐ〓(はす)川とその支流の高瀬川の合流点付近にあり、標高0メートルからマイナス2.5メートルの深さに包含層をもつ。貝層は前期に限られ、草創期のものはみられない。丸木舟、櫂(かい)、石斧(せきふ)柄、丸木弓、鉢、椀(わん)など、各種の多量の木製品が出土した。また、製作工程を示す加工材も豊富で、この時代の木工技術を知ることができる。木製容器や櫛(くし)などには朱や黒の漆(うるし)が塗られ、すでに漆技術の普及していたことがわかる。クリ、どんぐり、クルミなどとともに、ヒョウタン、緑豆(りょくとう)、ウリなどの「栽培植物」の種子が発見されており、縄文時代人の生業を知るうえで重要な資料となっている。
[岡本 勇]



改訂新版・世界大百科事典
鳥浜貝塚
とりはまかいづか

福井県三方上中(みかたかみなか)郡若狭町鳥浜字高瀬にある縄文時代草創期~前期の低湿地遺跡。三方湖の南約1km,鰣(はす)川と高瀬川の合流点河床下およびその周囲に広がっている。縄文時代には三方湖に面した微高地であった。1961年の遺跡発見以後,同志社大学,福井県教育委員会などが発掘調査をおこなった。縄文時代の遺物包含層は厚さ3m以上あり,最下層は海面下3mに達する。下から順番に,草創期の爪形文土器・多縄文土器,早期の押型文土器,前期の諸型式と堆積しており,西日本の最も重要な層位遺跡である。植物遺体は草創期以後の各層から出土し,貝塚の形成は前期まで下る。遺構は少ないが,丸木舟,櫂(かい),桜の樹皮を巻いた短弓,石斧柄,編籠,紐,縄など豊富な植物性遺物が出土した。ヒョウタンやウリなど栽培植物の検出,漆塗容器,櫛の存在など,縄文前期文化の豊かさを示す遺物も多い。縄文時代の食生活の復元も重要な研究成果である。
[泉 拓良]

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日本大百科全書
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世界大百科事典
福井県三方上中(みかたかみなか)郡若狭町鳥浜字高瀬にある縄文時代草創期~前期の低湿地遺跡。三方湖の南約1km,鰣(はす)川と高瀬川の合流点河床下およびその周囲に ...
3. とりはま‐かいづか[‥かひづか]【鳥浜貝塚】
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福井県三方郡三方町鳥浜にある縄文時代早・前期の低湿性貝塚。土器・石器以外に赤漆塗り櫛・石斧柄・丸木弓・櫂・木製容器・縄・糞石など多くの遺物が出土した。 ...
4. とりはまかいづか【鳥浜貝〓
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インド原産の豆類がいつごろから栽培化されたかは資料が少ないが、リョクトウとケツルアズキは日本の鳥浜貝塚(福井県)の縄文前期の前6000~前5000年の地層から出 ...
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別の木で作って接合したようなものも含めて丸木舟と呼んでいる。日本の丸木舟のうち最も古いものは,福井県鳥浜貝塚,千葉県加茂遺跡出土のもので,ともに縄文時代前期にさ ...
49. まるきぶね【丸木船】画像
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50. 丸木弓
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「鳥浜貝塚」の情報だけではなく、「鳥浜貝塚」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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