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  11. 井戸茶碗
国史大辞典・日本国語大辞典・日本大百科全書

国史大辞典
井戸茶碗
いどちゃわん
朝鮮茶碗の一種。李朝前期に焼かれた陶器。古来朝鮮茶碗のうち最も有名なもので、茶人の間で、大名物・名物と称して特に珍重されている。その特色、見所としては、形はのびのびとした椀形で、素地は砂まじりの荒い土である。全面には枇杷(びわ)色と呼んでいる淡い褐色の釉薬が厚くかかり、轆轤(ろくろ)目が際立ち、荒い貫入(かんにゅう)がある。腰部には荒いかいらぎ(焼成時に釉が熔けきらず、鮫膚状にちぢれた状態)が散って釉のはぜから、釉だまりを作っている。釉だまりの回りは、素地を露わしている。高台は竹の節高台、茶碗の内面には目跡(重ね焼きの跡)がある。井戸の名称は、天正八年(一五八〇)『津田宗及茶湯日記』にはじめてみえるが、その起源については、まだ定説がない。井戸若狭守覚弘が将来したからだともいわれ、見込みが井戸のように深いからだともいわれる。また朝鮮慶尚道の韋度という地名から転じたのだともいわれている。井戸茶碗には、大井戸(名物手)・小井戸(古井戸)・青井戸・小貫入(こかんにゅう)などの類別があり、さらにその系統に属すものとして、井戸脇・蕎麦(そば)・井戸吹墨などがある。このうち最も珍重されているのは、大井戸(名物手、本手井戸とも呼ばれている)である。大井戸として特に有名なものに、喜左衛門(国宝)がある。他にも筒井筒・細川・対馬・有楽・加賀等の茶碗は、その代表的な作品である。
[参考文献]
高橋義雄編『大正名器鑑』、『やきもの趣味』四ノ三(井戸茶碗研究号)
(安藤 孝一)


日本国語大辞典
いど‐ぢゃわん[ゐど‥]【井戸茶碗】

解説・用例

〔名〕

高麗茶碗の一つ。濁白色の土に、淡い卵色の釉(うわぐすり)のかかっているもの。室町時代以後、茶人に愛用された。その名称の由来については諸説があって定まらない。大井戸、古井戸、青井戸、井戸脇などその種類も多い。

*咄本・戯言養気集〔1615〜24頃〕下「前太閤秀吉公に宮つかへしちゃのゆ坊主、いと茶はんとて御ひさうなされけるを、取はつし落してわりけり」

*評判記・野郎虫〔1660〕山本万之助「おちゃのゆで何とかせんや万之介 せばかうだいのいどちゃわんにて」

*和漢三才図会〔1712〕三一「茶〓(ちゃわん)〈略〉有〓井戸茶〓〓。其形不〓一。大抵有〓細裂文〓俗云〓華幽〓、初来者至〓三百年余〓

*俳諧・鵲尾冠〔1717〕中「名月のあめやついでも印度(イド)茶碗〈越人〉」

語源説

(1)肥後の陶工井戸新九郎が焼いた茶碗という〔大言海〕。

(2)室町末期の大和の豪族井戸氏が所持したものか〔茶道辞典=桑田忠親〕。

(3)インドより出たことから。また、昔、井の中に埋もれてあったのを掘り出したところから名づける〔閑室漫録〕。

(4)井戸若狭守が朝鮮から持ち帰ったことから〔白石先生紳書・嬉遊笑覧〕。

発音

〓[ジャ]




日本大百科全書
井戸茶碗
いどちゃわん

李(り)朝時代の朝鮮半島で焼造された、いわゆる高麗(こうらい)茶碗の一種。本来は同地で民衆の日用雑器としてつくられたが、「わび」の美意識にもっともかなう茶碗に見立てられて、わが国の喫茶の道具に使用されてよみがえった。したがってその焼造窯も判然とはしていないが、おおよそ全羅南道から慶尚南道にかけての海岸沿いにある、青磁系の亜流の窯(かま)で焼かれたものであろう。日本の文献に高麗茶碗が登場する初見は1537年(天文6)であり、茶の湯が唐物(からもの)中心の時代からわび茶へと移っていくその初期にあたっており、この美意識にふさわしい茶碗の王座を井戸茶碗が占めている。桃山時代の『山上宗二記(やまのうえそうじき)』には「井戸茶碗、是(これ)天下一ノ高麗茶碗」と評されている。井戸茶碗の名称の由来については諸説あり、朝鮮半島地名説、井戸若狭守(わかさのかみ)が半島から持ち帰ったとする説、井戸三十郎持ち帰り説などあり、決定はみていない。
 井戸茶碗はやや柔らかい陶胎であるが、元来は青磁系の焼物に属し、長石質の白色透明性の高火釉(ゆう)が施された椀(わん)形の茶碗で、素地(きじ)は黄褐色を呈している。その作風によって、大井戸、古(小)井戸、青井戸、井戸脇(わき)、小貫入(こがんにゅう)などに分類している。代表する大井戸をみると、竹の節状の大きめな高台(こうだい)、高台脇の力強い削りあと、ゆったりと曲線を描く椀形の姿、枇杷(びわ)色の釉色(ゆうしょく)に特色がある。その他は大井戸の作風が変化したものと思われるが、井戸脇は井戸の脇に位置するといった意味で、井戸ではない。これら一群の井戸茶碗のおおよその製造時期は16世紀前半ごろ、ある特定の窯で一時期つくられたものであろう。
[矢部良明]

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