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  11. 今物語
国史大辞典・改訂新版 世界大百科事典

国史大辞典
今物語
いまものがたり
鎌倉時代の説話集。一巻。『本朝書籍目録』に「信実朝臣抄」とし、藤原信実の編著と伝えられる。延応元年(一二三九)以後遠からぬ時期の成立か。平忠度・徳大寺実定などと女房たちとの情話をはじめ、和歌・連歌に関する芸能談を中心に、僧侶の滑稽談に及ぶ短篇五十三を収める。擬古的な和文により、『袋草子』『十訓抄』『古今著聞集』などと共通の説話を含んでいる。刊本として『群書類従』雑部、『国文註釈全書』一六、『(改定)史籍集覧』一〇所収。→藤原信実(ふじわらののぶざね)
[参考文献]
野村八良『鎌倉時代文学新論』、『群書解題』一九
(永積 安明)


改訂新版・世界大百科事典
今物語
いまものがたり

鎌倉時代の説話集。1冊。藤原信実(1176?-1266ころ)編。成立年時は未詳であるが,作中に延応1年(1239)の年紀が見えることから,それ以後,信実の晩年にかけての著述であろう。書名の由来は,言い古された昔物語に対して,当世の新しい話題を集めたことからの称。ひらがな本位の和文体で記した読物的説話集で,和歌・連歌説話を主体に53話の短編説話を集録。雑纂形式でとくに部類分けはしないが,説話の配列には連想による類集性が認められる。内容は多彩で,王朝的情趣や風雅への憧憬に根ざす歌話を基調に,広く恋愛譚,霊験譚,怪異譚,滑稽譚などを含み,登場人物も僧俗男女を問わず,帝王,貴族から武家,庶民にいたる広範な階層にわたっている。書名にふさわしく,平安末期から鎌倉前期にかけての,編者の周辺の時代の話題がほとんどで,先行文献よりの取材と思われるものは見当たらない。編者年来の見聞の中から,その趣向にかなった話題を採録したものらしく,話末に随時〈あはれ〉〈やさし〉〈をかし〉〈めでたし〉などの評語を添えている。当時の伝聞を記した説話集として貴重で,とくに西行,定家,寂〓,平忠度(ただのり),小侍従などの高名な歌人にまつわる逸話や,藤原頼長,慈円,文覚(もんがく)などの歴史的人物の行状を伝えた話は興味深く,また説経僧の生態をうかがわせる笑話なども捨てがたいものがある。総じて当時人口に膾炙(かいしや)した話が多かったようで,同話またはその異伝が,同時代的作品である《宇治拾遺物語》《古今著聞集》《十訓抄》《平家物語》《源平盛衰記》などにも散見する。
[今野 達]

[索引語]
藤原信実
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りはしるといふなり。圖  大便をするをいふ。専ら小児などのことにいふ。都下にては聞及ばず。『今物語』に、或説経師の請用して殊にめでたくたふとく説法せんとしけるに ...
18. 甲子夜話三篇 6 4ページ
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19. かまち【〓・輔】
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又花蘂之本也、髻髪也」*大智度論天安二年点〔858〕八九「方頬車(カマチ)師子のごとし」*今物語〔1239頃〕「憎き法師のいひごとかなとて、かまちをはりてけり ...
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丸おとこ、『いで、きき給や。歌一首つくりて侍』といふめれば、世次、『いと感ある事也』とて」*今物語〔1239頃〕「感のあまりに、しる所など、たびたりけるとなん」 ...
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郭外〓畢」*今物語〔1239頃〕「女房見かへりて〈略〉とひとりごちてきよめが家の有りけるに入りにけり」*塵袋〔1 ...
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25. 今昔物語集 187ページ
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賜ったという話があり、『太平記』二一にも同様の話がある。また、後半の苺の話は『平家物語』や『今物語』に平忠盛と白河院の間で交わされた「むかご」の歌の話と同趣旨で ...
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女性から恋慕されることもあった。「たれがしとかやいひける児を、天王寺にありける女堪へがたう思ひかけて」(『今物語』一二)。稚児の方は女が意に染まなかったのだろう ...
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ネズミの鳴きまね。人をひそかに呼ぶ時などに使う。少しも。落ち着いた、の意か。「うちしづまりたりける」(今物語・四)。素知らぬふうを装うこと。趣深く、とても素晴ら ...
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ゆゆしき御越度にや。 一ノ三十七 一ノ三十八  底本・歴博本「京極摂政」。国会本系「後京極摂政」。『今物語』四十話の「摂政殿」(藤原道家か)がよいか。『兼載雑談 ...
33. 説話文学
世界大百科事典
《古事談》《続古事談》《古今著聞集》,仮名文表記の読み物的な《宇治拾遺物語》《古本説話集》《今物語》,出家遁世者の隠逸思想と求道生活から生まれた《発心集(ほつし ...
34. せつわぶんがく【説話文学】
国史大辞典
伝えようとする意図が顕著で、「説話評論」と呼ばれることもある。一般説話集では、『古事談』『続古事談』『今物語』『十訓抄』『古今著聞集』などがあり、中国説話を翻訳 ...
35. せつわぶんがく【説話文学】 : 中世/(七)
国史大辞典
して、中世は説話を好む傾向が顕著で、多くの説話集が編まれた。それらのうち、『宇治拾遺物語』『今物語』『十訓抄』『古今著聞集』などは世俗一般にわたる説話集、『古事 ...
36. そこ【底】
日本国語大辞典
外から容易にうかがうことのできない物事の極致。蘊奥(うんのう)。また、物事の奥にある本質的なもの。*今物語〔1239頃〕「近ごろ和歌の道ことにもてなされしかば、 ...
37. そら‐ひじり【空聖】
日本国語大辞典
〔名〕名だけで真実の聖でない者。えせ法師。*今物語〔1239頃〕「紫の雲まつ嶋にすめばこそ空ひしりとも人のいふらめ」*十訓抄〔1252〕四・仁俊祈北野社詠歌感応 ...
38. 増訂 日本神話伝説の研究 2 30ページ
東洋文庫
『いまはもりもやとるべかるらん』」。この物語はこれを前の物語に比するに、毫も修飾を加えたる痕跡見えず。また『今物語』にも同様の記事あり。ただしここには父を八幡の ...
39. 増訂 日本神話伝説の研究 2 2ページ
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イーナー         『因幡記』  因幡の素兎   犬イブ            イフィゲニア『今物語』イミル『伊予国風土記』医療(医薬)神イロケース族   ...
40. 増訂 武江年表 2 260ページ
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家兄山東京伝が蛮龍に擬して、なづくる所をいへり。しかるに安永十年、豊竹東次が作の江戸浄るり昔唄、今物語の内輔夫の諢名にててんぷらといふをしるせり◎これは京伝が若 ...
41. 太平記 62ページ
日本古典文学全集
りなる歎きせむとは」による表現。「こる」は「樵る」と「懲る」とを掛ける。『今鏡』ふししば、『今物語』、『十訓抄』十、『古今著聞集』巻五、『源平盛衰記』巻三十七「 ...
42. たち‐さま【立様】
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〔名〕(「たちざま」とも)立ちあがるとき。そこを離れるきわ。出立の際。立ち去りしな。*今物語〔1239頃〕「たちざまに此殿は勅撰などうけたまはるべき人にてはおは ...
43. たれ‐がし【誰某】
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たれそれ。たれぼう。何某。*とりかへばや物語〔12C後〕下「たれかしなどおぼめくべきにはあらず」*今物語〔1239頃〕「上童多く具せられたりける中に、たれがしと ...
44. ちゅうせい【中世】
国史大辞典
して、中世は説話を好む傾向が顕著で、多くの説話集が編まれた。それらのうち、『宇治拾遺物語』『今物語』『十訓抄』『古今著聞集』などは世俗一般にわたる説話集、『古事 ...
45. 中世和歌集 151ページ
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『拾遺愚草』六七八(花月百首)。『定家卿百番自歌合』二十八番左勝。『三百六十番歌合』四十番右。『今物語』。建久元年(一一九〇)九月十三夜、左大将藤原良経邸で披講 ...
46. ちょうじ‐がしら[チャウジ‥]【丁子頭】
日本国語大辞典
俗に、これを油の中に入れると貨財を得るといわれ、吉兆瑞祥とした。ちょうじあたま。ちょうじばな。*今物語〔1239頃〕「堀川、ともし火はたきものにこそ似たりけれ  ...
47. つん‐つん
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【一】〔副〕(「と」を伴って用いることもある)(1)勢いよくはねあがるさまを表わす語。*今物語〔1239頃〕「入道ばかり見て、いとどおそろしくて、つんつんとかみ ...
48. なみき-せんちく【双木千竹】
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者。安永10年(1781)から天明3年(1783)にかけて,江戸肥前座で演じられた「むかし唄今物語」「石田詰将棊(つめしようぎ)軍配」などの作品を合作または補作 ...
49. にほん‐まえ[‥まへ]【日本前】
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中国式ジャンクを基本として西欧のガリアン船の特徴をとり入れた折衷形式の大型航洋船。ミスツィス造り。*崎陽古今物語「舟は日本前と名付る唐船作りに似たる船五、六十万 ...
50. ね を 留(と・とど)める
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しっかり根を張って一つの場所に定着する。*今物語〔1239頃〕「玉みくりうきにしもなどねをとめてひきあげ所なき身なるらん」*続後撰和歌集〔1251〕冬・四九九「 ...
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