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国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典

国史大辞典
風葉和歌集
ふうようわかしゅう
鎌倉時代の物語歌撰集。撰者は藤原為家か。二十巻。ただし、末尾二巻は早く散逸し、現存本は十八巻千四百十八首を含む。文永八年(一二七一)十月成る。巻頭に仮名序がある。後嵯峨院の皇后で、後深草・亀山両天皇の生母、大宮院の下命で、当時存在した二百余の物語から秀歌を選出し、詞書・作者名を付したもの。実質的な仕事は、為家の孫女の藤原(京極)為子を中心とする大宮院女房の総力で推進されたらしい。選入歌数は、『源氏物語』百八十首、『うつほ物語』百十首、『狭衣物語』五十六首、『風につれなき物語』四十五首の順に多い。現存しない物語の歌を多数含み、物語とくに散逸物語研究の重要資料である。複製に『日本古典文学影印叢刊』一四(桂切)が、翻刻に、中野荘次著・藤井隆増補改訂『増訂校本風葉和歌集』、久曾神昇・樋口芳麻呂・藤井隆編『物語和歌総覧』、『新編国歌大観』五、樋口芳麻呂校注『王朝物語秀歌選』(『岩波文庫』)などがある。
[参考文献]
樋口芳麻呂『平安・鎌倉時代散逸物語の研究』、中野荘次「風葉和歌集考」(『国語国文』三ノ二・三)
(樋口 芳麻呂)


日本大百科全書
風葉和歌集
ふうようわかしゅう

鎌倉時代に編纂(へんさん)された物語歌集。20巻のうち末尾二巻を欠く。1271年(文永8)後嵯峨(ごさが)天皇の中宮(ちゅうぐう)であった大宮院の命を受けて撰進(せんしん)したもの。撰者は藤原為家(ためいえ)かといわれる。当時つくり伝えられていた物語の和歌を選び、勅撰和歌集の体裁に倣って四季、恋、雑(ぞう)に分類配列する。現存18巻でいえば、物語数にして約200編、和歌1418首を収める。内訳は、現存する物語24編、名の知られる散佚(さんいつ)物語174編で、平安時代から鎌倉時代にかけての物語の研究に貴重な資料を提供する。
 歌数の多い順では『源氏物語』180首、『うつほ物語』110首、『狭衣(さごろも)物語』56首となっており、その多寡により物語が長編か短編か、傑作か否かの見当がつけられる。また、詞書(ことばがき)、詠(よ)み人名(びとめい)、和歌から、登場人物や作中場面が想像されるわけで、散佚物語の粗筋の復原や、物語相互の類似場面の比較、和歌の影響関係の調査をあるところまで可能にする資料である。
[三角洋一]



改訂新版・世界大百科事典
風葉和歌集
ふうようわかしゅう

鎌倉時代の歌集。後嵯峨院の中宮で,後深草・亀山両天皇の生母であった皇太后藤原姞子(よしこ)(大宮院)の下命により,1271年(文永8)に成る。平安・鎌倉時代の作り物語から歌をえらび出し,勅撰集の部立にならって配列した歌集。現存本は,仮名序および春(上・下),夏,秋(上・下),冬,神祇(じんぎ)釈教,離別羇旅(きりよ),哀傷,賀,恋(1~5),雑(ぞう)(1~3)の18巻1418首から成るが,原形は20巻1500余首であったと推定される。歌の記載形式も勅撰集にならい,物語の筋を要約して詞書(ことばがき)とし,作中人物名とともに記す。たとえば《源氏物語》若紫の巻の光源氏の歌は,〈北山にて紫の上はつかに御覧じそめて,帰り給ひて又の日遣はされける,六条院御歌,おもかげは身をもはなれず山桜心のかぎりとめてこしかど〉のように記載される。入集歌のもっとも多いのは《源氏物語》で180首に及び,以下《宇津保物語》110首,《狭衣(さごろも)物語》56首,《風につれなき》45首,《いはで忍ぶ》33首,《浜松中納言物語》29首などが並ぶ。採歌の対象となった作り物語の数は200にのぼるが,その大半は,《みかきが原》《女すすみ》《あさくら》《うきなみ》《海人(あま)の藻塩(もしお)火》など,今日に伝わらない作品(散佚物語)で,本書によってかろうじてその一面を知ることのできるものが多い。ただし,採歌の対象を作り物語に限定したので,《伊勢物語》《大和物語》《平中物語》などの歌物語,および《栄華物語》など,いずれも実在の人物が詠んだ(と考えられていた)歌から成る作品は省かれている。《風葉和歌集》という名称は,作り物語の歌というものの性格が,《古今集》仮名序にいう六義(りくぎ)のうちの〈風(ふう)〉,すなわち諷喩(ふうゆ)歌に相当するという見解にもとづいて,〈風〉の〈言の葉〉という意味を意図して付けられた。
[今西 祐一郎]

[索引語]
藤原姞子 大宮院
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『更級日記』作者)と伝える。現存五巻。首部に一、二巻の欠巻があるが、その内容は『無名草子』『拾遺百番歌合』『風葉和歌集』などにみえる資料によってほぼ窺える。成立 ...
35. 浜松中納言物語 27ページ
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日本大百科全書
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