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  10. 死 [改訂新版]
文庫クセジュ ベストセレクション

[改訂新版]
文庫クセジュ60 ポール・ショシャール / 江上 不二夫 / 三浦 義彰
自然科学
第一部 生細胞の死
第一章 生命の特質
 トレヴィラヌスとともに生物学(Biologie)ということばをつくった人であり、変異説の提唱者として有名なラマルクは、生物学に捧げた未完のある論文*中において、生命にかんするいたずらな空論を避けて、まず生物の性質・能力・発育および起源について忠実に記述しようとした。彼はつぎのように書いている。すなわち「人は、自然界には二種類の無限に相違する物体があり、そしてそれらは決して混同してはいけない、根本的には区別されたふたつの世界を形成していることに気づく。《生物》は時間的に制約され、その各部分、少なくとも主要な部位は組織化され、そして《生命》と名づけられるものを持っており、必然的にそれを失うことを()いられている自然物である。いいかえれば生物とはその存在の終わり、すなわち死を経験しなければならない。限られた明瞭な形態を持つ生物は、それと同じ種類の個体に等しい個体を形成する。それは互いに盛んに作用しあう種々雑多な部分でできている。そしてそのいろいろな部分は、それらのあいだの運動や相互の作用やそれらが受ける種々の変化などの直接の結果によって状態や性質がつねに変化している。あらゆる生物にはじまりがあり、つまりそれは生まれてくる……つぎにそれはだんだん大きくなり、栄養と環境の適切な影響によって一定時間の存在を持続する……ついで子孫を作るに適した状態となり……最後に生体組織が急に乱れたり、あるいはその組織の内に運動の遂行をはばむ何らかの状態が招来されることによって、今まで生命を構成していた組織の活動がまったく止まる。そのときその個体の生命は終わるのである。そして自然のこういう行為の行なわれる瞬間がその個体にとって死の瞬間である。生物が生命を失う瞬間というものはなかなかわかりにくいものである。すなわちその瞬間は急激に起こるものではない。生命はじょじょにいろいろな器官のうちでつぎつぎと消えてゆくのである……ある生物がいましがた死んだとするとき、たとえそれが持っていた機構の痕跡(こんせき)あるいは残りをまだ認めることができても、有機的運動の遂行が不可能に陥った結果、すでにその有機性が失われてしまったのであるから、その生物はその瞬間から無世物界へ戻ったわけである。そしてその瞬間から無生物界の法則にしたがうわけであり、そしてその法則にしたがって生物の各部は変化を起こし、しだいに生物的機構の痕跡が消え去ってゆくのである」。

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検索コンテンツ
1. 死
日本大百科全書
これに伴って、「脳」という新しいの概念や判定基準も示されてきた。しかし、これらは、個体のなかでも人のに対する臨床的な考え方であり、他の高等動物のにもあ ...
2. 死
世界大百科事典
death 亡率 細胞 細胞 グリュックスマン,A. Glücksman,A. 超生 体 脳 植物状態 植物人間 臓器移植 亡 児 失踪宣告 擬制的 ...
3. し【死】
日本国語大辞典
無難禅師仮名法語〔1670〜76頃〕上・序「をいとふはをしらぬ故なり」*湖畔手記〔1924〕〈葛西善蔵〉「ひと月の後には、氷と雪に封じられて、の湖として永 ...
4. 死画像
字通
〓 徒死 ...
5. 死(し)
古事類苑
人部 洋巻 第1巻 638ページ ...
6. 死[葬送]
現代用語の基礎知識 2017
医学的とは全細胞ではなく、有機的全体としての個体の生命活動がやんだと判断されることをいう。心臓のほか、全脳が機能停止しても人工呼吸器により心臓が拍動してい ...
7. 死
法律用語辞典
同居の親族等は亡届を出さなければならない。なお、行方不明の場合には失踪宣告制度がある。 →者 、 →脳 、 →尊厳 ...
8. し【死】
仏教語大辞典
死ということがよくわかること。の意を正しく悟ること。 驢鞍橋 上・一〇 「常にに習つて、の隙を明け、誠にする時、驚かぬやうにすべし」 し の仏 即身 ...
9. 死 [改訂新版]
文庫クセジュ
理解するにはを知らねばならないが、を科学的に扱った著書はきわめて少ない。本書は第一部で、生体の構成と機能面からを生理学的に解き、第二部で、高等生物に起こる ...
10. しに【死】
日本国語大辞典
【一】〔名〕(動詞「しぬ()」の連用形の名詞化)(1)ぬこと。〓生(いき)。*万葉集〔8C後〕九・一七八五「人と成る ことは難き ...
11. ほう・こう・そつ・し【崩・薨・卒・死】
国史大辞典
」は六位以下庶人に至るまでに用いられる。なお皇后・皇太后・太皇太后と女院は「崩」「薨」両様称されたが、大正十五年(一九二六)の皇室喪儀令では三后のを「崩御 ...
12. し【死】[標準語索引]
日本方言大辞典
非業のし:しなんしに人のし:の前兆たまがい子供のし:に遭ううい 目見る近親のし:や出産、月経などの汚れつかえ知人のし:に会うことおれくち昏睡状態で、し ...
13. し〔字音語素〕
日本国語大辞典
/遺矢/(1)命が絶える。しぬ。/生活、生/去、亡、滅、傷/産、別/不老不/横、仮、餓、擬、客、急、獄、惨、殉、情、 ...
14. しぬ【死】[方言]
日本方言大辞典
だ者もの(1)んだ人。人。 新潟県西頸城郡382新潟県方言辞典・上越編(渡辺富美雄)1973 福井県大飯郡447福井県大飯郡方言の研究(松崎強造)1933  ...
15. しぬ【死】[標準語索引]
日本方言大辞典
もーいしきょ【去】人がしぬ:ことひろしまいき七歳までの子供がしぬ:ことみずがえり川でおぼれてしぬ:ことかーながれ / かわながれ厄年にしぬ:ことやくま ...
16. 死亡
日本大百科全書
皮膚・粘膜の乾燥、体温降下、斑(しはん)、体硬直等を認めるが、このうち斑と体硬直以外は仮状態でも認めうる所見であり、斑と体硬直が発現するとそのは ...
17. 丁匠死亡 (見出し語:死)
古事類苑
政治部 洋巻 第2巻 864ページ ...
18. 中霧死 (見出し語:死)
古事類苑
天部 洋巻 第1巻 168ページ ...
19. 死亡 (見出し語:死)
古事類苑
政治部 洋巻 第2巻 62ページ ...
20. 流人在路死亡 (見出し語:死)
古事類苑
法律部 洋巻 第2巻 272ページ ...
21. 流人死亡 (見出し語:死)
古事類苑
法律部 洋巻 第1巻 210ページ ...
22. 由地震人畜死傷 (見出し語:死)
古事類苑
地部 洋巻 第3巻 1398ページ ...
23. 知人死生法 (見出し語:死)
古事類苑
文學部 洋巻 第3巻 619ページ ...
24. 装死欺敵 (見出し語:死)
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兵事部 洋巻 第1巻 141ページ ...
25. 賤民死亡 (見出し語:死)
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政治部 洋巻 第2巻 170ページ ...
26. 閉門中死亡者處分 (見出し語:死)
古事類苑
法律部 洋巻 第2巻 549ページ ...
27. し【死】
国史大辞典
⇒崩・薨・卒・(ほう・こう・そつ・し)  ...
28. し‐いちじ【死一字】
仏教語大辞典
という、逃れられない厳然とした現実を強調していう。 日用工夫略集 二・応安五・五・二 「余曰、但以一字看去看来」  ...
29. し‐いちばい【死一倍】
日本国語大辞典
〔名〕「しにいちばい(一倍)」に同じ。*俳諧・広原海〔1703〕一一「若き親しらで金借す一倍」 ...
30. し 一等(いっとう)を減(げん)ずる
日本国語大辞典
極刑である罪を減じ、罪のつぎの刑罰を加える。*黒潮〔1902〜05〕〈徳富蘆花〉一・二・二「土州の大隊長に知る人あって一等を減じ甲府の牢に忘られたる様に一 ...
31. 死因
日本大百科全書
これは、亡に関与したすべての事項を亡診断書に記載することを目的としたものである。 亡に直接関係した因を直接因、亡に影響を及ぼしたと思われる身体状況( ...
32. 死因画像
世界大百科事典
目的として,より正確な因を明らかにしておく必要のある場合には解剖を行う。これには病理解剖や法医解剖がある。 因(亡の原因)とは別に,〈因の種類〉というも ...
33. し‐いん【死因】
日本国語大辞典
〔名〕に至った原因。一般には生命維持に必要な神経装置、心臓の拍動、外呼吸を停止させた変化をさす。*黒潮〔1902〜05〕〈徳富蘆花〉一・一二・三「因? 因 ...
34. 死因究明推進法[イミダス編 社会・健康]
イミダス 2017
07年に愛知県で大相撲の若手力士が亡した際、当初は病と判断されたが、遺族の希望で行政解剖されたことから暴行による外傷性ショックと判明したのをきっかけに、犯 ...
35. しいん‐こうい[‥カウヰ]【死因行為】
日本国語大辞典
〔名〕「しごしょぶん(後処分)」に同じ。シインコーイ〓[コ] ...
36. 死因行為
法律用語辞典
行為者の亡によって効力が生ずる法律行為。遺言や因贈与がその例。因処分、後処分ともいう。生前行為に対する概念。 →生前処分 ...
37. しいん‐しょぶん【死因処分】
日本国語大辞典
〔名〕「しごしょぶん(後処分)」に同じ。〓[ショ] ...
38. 死因処分
法律用語辞典
因行為 ...
39. しいん‐ぞうよ【死因贈与】
日本国語大辞典
〔名〕贈与者の亡によって効力を生ずる贈与契約。シインゾーヨ〓[ゾ] ...
40. 死因贈与
法律用語辞典
贈与者が亡することによって効力を生ずる一種の停止条件付贈与。遺贈が単独行為であるのに対し、因贈与は契約である。後における財産の処分を目的とする点が遺贈と類 ...
41. 死因・身元調査法
日本大百科全書
高齢化や独居の増加で因不明の遺体が増えるなか、犯罪の見落としを防ぐ目的で2013年(平成25)4月に施行された。本法では、警察等(警察および海上保安庁)が取 ...
42. し‐う【死有】
日本国語大辞典
〔名〕仏語。四有の一つ。寿命が尽きてのうとする瞬間をいう。*十善法語〔1775〕一一「この色身生有の位にあらず。有の位にあらざるゆへに中有と名づく」*倶舎論 ...
43. し‐う【死有】
仏教語大辞典
の最後の一瞬をいう。臨終の一刹那。四有の一つ。 謡抄 舟橋 「今、有と云。しして後、六道の生有をも受ざる間は中有」  ...
44. し‐え[‥ヱ]【死穢】
日本国語大辞典
〔名〕のけがれ。動物の体や者をけがれたものとして忌避する、広義の神道上の観念による考え。*弘安二年内宮仮殿遷宮日記‐弘安二年〔1279〕三月四日・外宮禰宜 ...
45. し‐えき【死駅】
日本国語大辞典
〔名〕荒れはてた宿場。*破戒〔1906〕〈島崎藤村〉八・三「昔の北国街道の栄花、今の駅の零落」〓[0] ...
46. し‐えん【死縁】
日本国語大辞典
〔名〕仏語。人をに至らせる現在の補次的な諸条件。過去の業因としての因に対する、現在の助縁をいう。*私聚百因縁集〔1257〕八・六「其の縁(しえん)を尋ぬれ ...
47. し‐えん【死縁】
仏教語大辞典
の因縁。臨終のすがたを決定するさまざまな条件。 他阿法語 七 「縁まち〓 ...
48. し‐おう[‥ワウ]【死王】
日本国語大辞典
王之墓〓」【二】仏語。人の国の王。すなわち、閻魔(えんま)大王。*性霊集‐ ...
49. し‐おう【死王】
仏教語大辞典
1 閻魔王のこと。 阿娑縛抄 一六六 「一心奉請閻魔法王后」 2 神のこと。  ...
50. し‐おん【死陰】
仏教語大辞典
のときの身心を構成する五蘊。五蘊は仮に集まっているものであるが、阿羅漢においては縁起の法を離れるという。 天台法華宗義集 教門十二因縁義 「縁生非縁起者、過去 ...
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