ヒロインは変わった!

東京は昨日から本格的な花粉シーズン到来！　確かに鼻がグズグズしてきたぞ！　昨年から発症した目も赤いような気がするぞ！　一つ、また一つ、不調が出るたび、大人の階段のぼっているような気がする、かおるんです。

さてこちらも大人になったせいか、年々、あんなに好きだった連ドラから遠ざかっていきます。以前なら、1話ずつ大切に見ていたような気がしますが、いつぞや見られなければビデオに録り、録るだけで安心し、忘れてしまって見ずに消す、という動作を繰り返していくうちに、オンタイムで見ようと決意。まあそりゃあ、見れへんわな。今期の大河ドラマ「平清盛」も途中で止まり、大ファンのキョンキョンのドラマもおそらく2話で終了。

そんな私でもわりときっちり向き合っているのが、NHKの朝の連続テレビ小説。とくに一昨年、スタートが8時になってからは、通勤前にチェックしやすくなりました。関西出身で天の邪鬼な私は、秋から始まる大阪制作のドラマをひいき目に見る傾向があり、古くは正反対の双子を描いた「ふたりっ子」、最近では女流落語家を描いた「ちりとてちん」にめっちゃはまりまして、昨年の「てっぱん」もわりと欠かさず見てました。

そして現在放送中の「カーネーション」！　もうこれがたぶん私史上、ナンバーワン！ってなくらいのはまりようです。デザイナーのコシノヒロコ、ジュンコ、ミチコの三姉妹のお母さま、小篠綾子さんの一代記。当初、「春（井上真央さん）に比べて、花がないよなー」と思っていたヒロイン糸子（綾子さんの役ですね）演じる、尾野真千子さん！　この方がもう、ほんますばらしい！の一言につきるんです。

真千子さんは少女時代から60歳までを演じてるんですが、フツーに大阪・岸和田に住む糸子さんに見えてくる。話し方といい、眼差しといい、すんごいリアリティがある。共演のほっしゃん。さんとのやりとりも、コンビ組めばってなくらいの超ナイスな間合い。前半の父親役の小林薫さんとの体当たりの親子げんかもよかったし、成長した三姉妹との掛け合いも、実際は年齢あまり変わらへんのに、フツーに親子に見えてくる。なんという怪物女優なんだ、と時に涙、時に笑い、そして時に突っ込みながら、私は遅刻を重ねる日々を過ごしています。（会社のみなさん、ごめんなさいっ！）

以前、「日本語、どうでしょう？」でも紹介されましたが、カーネーションはナデシコ科の花。昨年W杯で優勝したなでしこジャパンしかり、従来の華奢で守ってあげたいという女性像から一転、まさにだんじりのような、勇壮なヒロインを、毎朝心おきなく見せてくれる「カーネーション」。“なでしこ”って、やっぱりたくましくって、芯が強いんですね。

さて、真千子さんが最後まで糸子を演じるかと思いきや、3/3（土）でびっくり仰天のヒロイン交代。次の糸子は夏木マリさん。マリさん演じる糸子はどんな晩年になるんやろ？　最終回まであと1か月、目が離せません。

……うわっ、単なる番宣になってしまった、そして度重なる関西弁。ほんま、すんまへんなあ<(_ _)>