サザエさんの町

今週末からはゴールデンウィークに突入！　みなさんのご予定はいかに？中2日を休みにして、9連休という方もいるでしょう！　旅行に行く方も多いでしょう！　今からウキウキワクワクの方がうらやましぃ～。いまだ予定は未定(^_^;)、かおるんです。

私が上京してからずーっとお世話になっている東京世田谷区の桜新町は、同じ沿線の三軒茶屋や二子玉川のような派手さはない住宅地。暮らして12年のあいだ、環境を一新しようと引っ越しを考えること数回。しかしながら結局踏みとどまってしまういちばんの理由──それは子どものころから大好きな、「サザエさん」の町だからなんです。

作者長谷川町子さんが昭和21年から晩年まで暮らした桜新町。版元姉妹社の書庫・流通センターがあった場所には現在、長谷川町子美術館が建っており、彼女が収集していた絵画の展覧会やアニメの「サザエさん展」が開かれたりしています。また桜新町商店街ではアニメの曲が朝から夕方まで流れ、店先にはサザエさんのキャラクターの看板（不動産屋さんの前には花沢さん、レンタルビデオ店の前にはフネさん！）が立っています。

3月下旬のある日、なんだか町が騒々しいなあと思ったら、なんとサザエさん一家の銅像が駅前や美術館周辺に立っているではないですか！　昭和21年に新聞連載がスタート。その65周年を記念して、このたび銅像が造られたそうなんです。私がいつも出入りする桜新町駅の西口には、サザエさん一家がズラリ勢ぞろい。7人に見送られ、迎えられる毎日。以前よりも気分よく通勤しています。

さて先日の日曜日、年に一度の恒例の「さくらまつり」が開催されました。駅前通りの桜は遅咲きの八重桜なので、ベストタイミング。今回は銅像完成記念と題し、お祭りはサザエさん一色。着ぐるみが登場したり、サザエさんの大判焼きやら、タマのぬいぐるみなどグッズが販売されたりで、大人も子どもも大にぎわい。ステージでは「サザエさんウルトラクイズ」に子どもたちが挑戦。「フネさんの旧姓は？」「マスオさんの趣味は？」「伊佐坂先生の犬の名前は？」などの問題に元気よく答えていました。

そしてお祭りのいちばんの目玉といえば、サザエさん同様、桜新町のシンボルで、上京以来ずっとこの町で暮らすチータこと水前寺清子さん。「三百六十五歩のマーチ」「ありがとう」といった名曲を今年も元気いっぱい届けてくれました。曇りがちの天気でしたが、雨がパラッと降っただけで、お祭りは無事終了。老若男女が笑顔になる、とっておきのお祭りです。