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コトバJapan!

2012-10-02

台風一過の昨日は最高気温が30℃を超えたのに、今日は季節が一気に進んで、すっかり秋の東京です。2012年も3か月をきっちゃいまいた。うー、月日が流れるのは、ほんとうに早いもんです、かおるんです。

さていきなりですが、下記の言葉、ご存知ですか?

1)斑猫2)日本版「オリーブの木」3)美女採集

1)まだらネコ(=^・^=)って読むのかな、なんて思ったのは、なにをかくそうこの私。読み方すらわからないという情けなさ。「はんみょう」という、甲虫目ハンミョウ科に属する、緑や臙脂の斑点がある黒紫色した昆虫です。「夏から秋にかけ、京都の市街地を囲む山々へ出かけると、行く先を案内するように、人間の前へ前へと飛ぶ虫に気づく。(略)この習性から道案内、道おしえ、道しるべ、山巡査などと、数々の愛称で呼ばれている」(9/22「京都の暮らしことば」)なんと素敵な虫なのだ! 山を愛する著者だからこその、解説です。2)あ、そういえばオリーブオイル、買わなくちゃな……なんて違う違う、これは政治のコトバ。「新党「国民の生活が第一」の小沢一郎代表が、民主党を飛び出す際に打ち出した政権獲得戦略。元来はイタリアのプローディ政権が誕生(1996年)した際に、その原動力となった中道・左派連合の名称である」(9/24「マンデー政経塾」)小沢新党が第三極の結集を図る構想らしいのですが、領土問題やら、自民・民主の総裁選やら、「日本維新の会」発足やら……「オリーブの木」構想の進展、少々厳しそうです。3)昆虫採集ならわかるけど、“美女”採集って、なんと恐ろしいっ!と思ったあなたっ!これはアートディレクションの清川あさみさんの表現手法。「撮影した写真に糸やビーズを縫い込んで、その美女の個性を反映させた動植物のイメージを創り上げる。「上戸彩(うえと・あや)×インコ」「仲里依紗(なか・りいさ)×ハムスター」といった具合」(10/2「旬Wordウォッチ」)女性誌『FRaU』で好評連載中。清川さんが生み出す、女子心くすぐる、麗しい芸術品たち。採集されたい女性も多いはず!

というわけで、9月21日からスタートしている日替わり連載「コトバJapan!」。政治ジャーナリスト、新語収集に日々奔走するエディター、社会派フリーライター、元名物編集長、そして京都のスペシャリスト……5人の執筆陣の個性あふれるコトバ選び、そしてひと味違う解説をぜひ、ご堪能ください。

「コトバJapan!~ニッポンの“いま”を知る。」

2012-10-02 written by かおるん
京都出身のかおるんが「コトバJapan!」を担当して最初に驚いたことは、京都の「月見団子」がフツーの「月見団子」とはまったく違うということ。肉じゃが(豚肉か牛肉か)、ひなあられ(米粒みたいな形かあられか)、たぬきうどん(天かすかきざみきつねのあんかけか)同様、久々に衝撃的でした。いやあ、やっぱり日本は広い。食べ物の世界は奥が深いですね。