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本好きのみなさん、いらっしゃい!

2014-02-07

東京は今夜遅くから雪が降るもよう。日曜日、選挙にでかけるとき、私は滑らないだろうか。いまからすごく心配しています。今年メルマガ初の、かおるんがお届けします! 遅くなって、すみません!

さて2014年4月、ジャパンナレッジは大リニューアル! いま、まさにその作業で弊社ネットアドバンスはたいへんバタバタしています。そうそうもちろん、顔であるデザインもガラリと変わります。

というわけで先日、かおるんは、新ジャパンナレッジのトップページに掲載される写真撮影をしに行ってきました。辞書、事典、そして叢書がズラリそろうサイトというイメージ写真が必要とのことで、本がズラリそろう日比谷図書文化館で撮影を行ないました。

都心のオアシス・日比谷公園にある日比谷図書文化館は、2011年オープンのきれいな図書館。撮影場所は4階の特別研究室。足を踏み入れた途端、本好きカメラマン(女子)とともに「うおー」と雄叫びをあげてしまいました。

ジャンルごとに整理された書棚にズラリそろった本たち。背表紙一つひとつに表情があり、それを味わうだけで一週間終わってしまいそう。明治から大正の官僚、内田嘉吉の蔵書「内田文庫」をはじめ、旧一橋図書館所蔵本、明治期以前に出版された和本など2万冊並んでいます。そしてこの書棚の中心となっているのは内田文庫。洋書12,000冊、和漢書4,000冊、あわせてなんと16,000冊! じつはこの内田文庫、日比谷図書文化館ができる前は、千代田図書館の閉架書庫にあり、閲覧できなかったそうなんです。

内田嘉吉さんとは、「日本人名大辞典」によれば「信省管船局長をへて、明治43年台湾総督府民政長官、大正6年逓信次官、12年台湾総督。この間南洋協会を創立し,副頭取となる。14年日本無線電信(のちKDD)社長」、また「国史大辞典」によると「主として海事行政に携わり、各種海事法規の制定に参画し、わが国海運政策の確立に貢献した」人物。なので東西の交通関係の本や、コロンブスなど大航海時代の冒険書、探検記録が多いんだそう。和書では江戸の国学者、塙保己一(はなわ・ほきいち)が40年間かけて出版した『群書類従』が、なんと665冊すべてそろっているんです。ほかにも和(日本)・鮮(朝鮮)・漢(中国)・洋(西暦)の年号、帝王等が一目でわかる手帳やら、鮮やかな絵入りの大正時代の本やら、東京市の地図やら……時間をすっかり忘れてしまいました。

本好きカメラマン(女子)と「いいねー、いいねー」なんて言いながら、1時間半もかけて撮影は終了(彼女いわく通常なら30分で終わるそう)。さて、写真はどんな感じかって? それは4月1日のお楽しみ!とにかく麗しいモデルたちでした。

日比谷図書文化館 特別研究室ページ

2014-02-07 written by かおるん
日比谷図書文化館の特別研究室。奥には日の光が燦々と入るスタディルームがあり、パソコンを持ち込んで、勉強や仕事ができるので、ノマドワーカーさんや学生さんにはぴったりのスペース。次回はできる女をめざして、パソコンを持ち込むぞと、夢見るかおるんでした。