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まだまだある!日常の中の仏教語

2016-01-26

1月も終わりが近づいてきました。
ここにきて、日本も寒波に見舞われています。
先週は東京でも深夜から降り続いた雪が積もり、平日の朝から多くの人が通勤通学に苦労しましたね。。。
花粉症の方には申し訳ないですが、寒さが苦手なマツオカは今からポカポカ陽気の春が待ち遠しい!

さて、以前このメルマガでも紹介した『例文 仏教語大辞典』が、1月15日にジャパンナレッジ Personalでも公開され個人会員の方にもご利用いただけるようになりました!(JKパーソナル+Rのみご利用いただけます)
約3万項目の仏教語と約4万5千例の用例が収録されているため、仏教にかかわりのある文学や歴史などの作品を読む時にも重宝するコンテンツです。
前回は日常でよく使われている意外な言葉が、実は仏教語であるという話をしました。
今回は第2弾ということで、まだまだ日常の中にある仏教語を紹介します!

「あいさつ【挨拶】」
1.禅宗で、師家が修行者の悟りをためすこと。また、修行者が師家に問い、答えを求めること。
2.親愛の言葉。また、その言葉を述べること。
3.縁。かかわり。結びつき。

「ばか【馬鹿・婆伽・破家】」
知能が劣り愚かなこと。また、そのさまやその人。あほう。

「げんかん【玄関】」
1.玄妙な道に進み入る関門。奥深い禅門への入門や、端緒。また、転じて、公案をもいう。
2.禅寺の門。
3.寺の書院の入り口や公家の車寄、また、武家の入り口の式台のある所。
4.ふつうの家の正面の出入りする所。

「じきどう【食堂】」
寺院で僧たちが食事をする堂舎。多くは本堂の東廊に続き、廊下には魚板をかけて、食事の合図にたたく。堂内に賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)、または文殊菩薩(もんじゅぼさつ)を安置する。斎堂。

「じゆう【自由】」
1.心のままに振る舞って束縛のないこと。
2.一切の苦楽から開放されているさま。とらわれない悟りの境地。
3.禅宗で、みずから由(よ)る、の意。みずからの欲するまま、拘束されない自律的ないとなみ。
4.勝手きままなこと。

ジャパンナレッジ「例文 仏教語大辞典」より

ほかにも「安心」「出世」「作業」「退屈」「甘露」「覚悟」「決定」「勝利」などなど、実は仏教語である語が『例文 仏教語大辞典』にはたくさん収録されています。チェックしてみてください!

2016-01-26 written by マツオカ
「玄関」や「食堂」が仏教語だったというのは意外! 仏教語の奥の深さを知ったマツオカがお届けしました。