日国友の会



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にそんいん【二尊院】

読者カード 用例 2017年03月22日 公開

2015年07月03日 古書人さん投稿

用例:二弟密かに源空の死骸を煙となし、遺骨を拾ひて嵯峨の二尊(じそん)院に隠れ居けるが、
『千種日記(巻第二 洛陽留止記)』 1683年 著者不詳
語釈:京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町にある天台宗の寺。山号は小倉山。承和八年(八四一)嵯峨天皇の勅願により円仁(慈覚大師)が創建。二尊教院華台寺と称した。釈迦・阿彌陀の二尊像を本尊とする。法然が中興。天台・真言・律・浄土の四宗兼学の道場として栄えた。応仁の乱で焼失したが永正年間(一五〇四〜二一)三条西実隆により再興された。阿耨菩提(あのくぼだい)寺。

コメント:原文では「じそんいん」となっていますが、「にそんいん」で投稿しました。遡ります

編集部:日国の用例は原ルビを重視するので、これを「にそんいん」の例とすることはできません。そこで、「じそんいん」が確かかどうか確認し、複数の確例が認められれば、別項目として立てて、「にそんいん(二尊院)」に同じとするか、あるいは、「二」は漢音で「じ」とも読むので、語釈中で「じそんいん」ともと入れるかどうか検討することになります。

著書・作品名:千種日記(巻第二 洛陽留止記)

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1683年

著者・作者:著者不詳

掲載ページなど:81ページ

発行元:古典文庫