日国友の会



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がくとどういん【学徒動員】

読者カード 用例 2017年05月02日 公開

2015年08月31日 古書人さん投稿

用例:更に必要な労力は国民徴用令と学徒動員令とによって安価に供給し得るようにした。
『太平洋戦争と日本帝国主義(「言論」(六月号)より)』 1946年6月5日 野口八郎
語釈:〔名〕第二次世界大戦中、中等学校以上の学生、生徒が、在籍のまま学校単位で、生産の増強や戦闘力の補充のために出動したこと。昭和一六年(一九四一)八月の学校報国隊の結成にはじまり、昭和一八年からさらに強化された。動員の期間も、はじめは随時であったが、一八年からは年四か月、一九年からは通年動員となり、二〇〇万人を超える学生、生徒が参加した。学徒勤労動員。

コメント:遡ります。学徒動員令は正式名称ではなく、「決戦非常措置要綱ニ基ク学徒動員実施要綱」というのが3月7日に正式に閣議決定されています。

編集部:第2版では、原民喜『壊滅の序曲』(1948)からの例が早いのですが、さらに、2年さかのぼることになります。「決戦非常措置要綱ニ基ク学徒動員実施要綱」が正式に閣議決定されたのは、昭和19年(1944)3月のことですね。

著書・作品名:太平洋戦争と日本帝国主義(「言論」(六月号)より)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1946年6月5日

著者・作者:野口八郎

掲載ページなど:32ページ

発行元:高山書院