こりこり
読者カード 用例 2017年06月22日 公開
用例: | 鯛の刺身のこりこりは、とても東にはなき母上の恵なり。 |
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『雑録 蘆廼節間一日物語(「文藝倶楽部」(第拾参編)より)』 1895年12月20日 浪花 桂香庵主人 | |
語釈: | 〔名〕(3)肉づきが堅くしまって、弾力のある感じを表わす語。 |
コメント:この刺身の感触は解釈1ではなく3のように思えるのですが
編集部:食べ物という見方をすれば(1)の例かなと迷います。しかし、語釈は「沢庵漬、糠漬、あめ、氷などのようなやや固いものを、歯切れよくかむ音を表わす語」となっており、用例からいっても(1)は擬音語に近い意味合いなので、「刺身」はそれには当たらず、(3)の肉の引き締まった感じの方がぴたりとはまりますね。ただ、筋肉のこりこりと一緒にするとまた違和感があるので、別途ブランチを立てた方がいいかもしれません。
著書・作品名:雑録 蘆廼節間一日物語(「文藝倶楽部」(第拾参編)より)
媒体形式:雑誌
刊行年(月日):1895年12月20日
著者・作者:浪花 桂香庵主人
掲載ページなど:190ページ
発行元:博文館