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こぶし【小節】

読者カード 用例 2016年09月28日 公開

2016年06月03日 探語老さん投稿

用例:酔ふて歌ものあり、三絃をきそふものあり、拳を弄するものあり、舞ものあり。
『西遊草』 1855年 清河八郎
語釈:(3)邦楽、歌謡曲などで、微妙で装飾的な節回し(旋律)をいう。

コメント:文脈からすると、「拳」は「小節」の当て字と考えられる。が、辞書の用例としては不適か。

編集部:ついつい演歌歌手が拳を握りしめながら歌う場面をイメージしてしまうのですが、せめて読みの分かる確例であれば、当て字の例としたいところではあります。第2版では、国木田独歩『空知川の岸辺』(1902)からの例が早い例として添えられています。

著書・作品名:西遊草

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1855年

著者・作者:清河八郎

掲載ページなど:岩波文庫249ページ

発行元:岩波書店