こぶし【小節】
読者カード 用例 2016年09月28日 公開
用例: | 酔ふて歌ものあり、三絃をきそふものあり、拳を弄するものあり、舞ものあり。 |
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『西遊草』 1855年 清河八郎 | |
語釈: | (3)邦楽、歌謡曲などで、微妙で装飾的な節回し(旋律)をいう。 |
コメント:文脈からすると、「拳」は「小節」の当て字と考えられる。が、辞書の用例としては不適か。
編集部:ついつい演歌歌手が拳を握りしめながら歌う場面をイメージしてしまうのですが、せめて読みの分かる確例であれば、当て字の例としたいところではあります。第2版では、国木田独歩『空知川の岸辺』(1902)からの例が早い例として添えられています。
著書・作品名:西遊草
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1855年
著者・作者:清河八郎
掲載ページなど:岩波文庫249ページ
発行元:岩波書店