そか【粗菓】
読者カード 用例 2016年12月13日 公開
用例: | 疎菓にては頼みにくき由申来れり。 |
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『西遊草』 1855年 清河八郎 | |
語釈: | 〔名〕粗末な菓子。また、人に菓子をすすめる時に、謙遜していう語。 |
コメント:例文としては意味が通じにくいか。日国の漢字見出し「粗菓」。
編集部:まず、他の「粗画」「粗茶」「粗酒」など「粗~」の付くほとんどの語が漢字欄に「疎画」「疎茶」「疎酒」のように「疎~」の付く語を一緒に示しているのにならって、この「粗菓」も「疎菓」と合わせ示されるべきですね。それから、この例でも十分に用法が分かるとは思いますが、前の部分も加えて「両三所へ頼呉候様菓子を添遣しぬるに、連中にあらぬ事ゆへ疎菓にては頼みにくき由申来れり」とすればもっと明瞭になりますね。
著書・作品名:西遊草
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1855年
著者・作者:清河八郎
掲載ページなど:岩波文庫279ページ
発行元:岩波書店