ゆうやける【夕焼】
読者カード 用例 2017年11月11日 公開
用例: | 夕燒けるとそれは血潮の流れる戰場を思わせる。(略)夕燒けた矩形の空に、ビルマの戰場が映り、 |
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『遲れてきた靑年』 1962年 大江健三郎 | |
語釈: | 〔自カ下一〕[文]ゆふや・く〔自カ下二〕(「ゆうやけ(夕焼)」の動詞化した語)日没の頃、西の空が紅色に染まる。空が夕焼けになる。ゆやける。 |
コメント:散文の用例としては、第二版に掲載の1974年の森敦、1976年の吉行淳之介より遡ります。なお、初出である「新潮」での連載は1960~1962年です。
編集部:韻文の例としては、山口誓子『凍港』(1932)から「夕焼けて磔刑の主あり花圃の中」が引かれていますね。
著書・作品名:遲れてきた靑年
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1962年
著者・作者:大江健三郎
掲載ページなど:12ページ
発行元:新潮社