ふるさる【旧・古】
読者カード 項目 2017年05月19日 公開
用例: | ひたぶるに思なびそ古(ふる)さるゝ人の心はそれぞ世の常(つね)(巻第十二・恋四、830、藤原時平) |
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『後撰和歌集』 951-953頃年 | |
語釈: | 〔自ラ下二〕古くなる。古びてしまう。(飽きて)古いものとして捨てられる。 |
コメント:既投稿のものよりもさかのぼります。脚注に「古さるゝ 飽いて古い物として捨てられる。過去の人にされる。」とありました。<br />他に以下の和歌があります。<br />「宮をこにとりなして<br />ふるさるる時にもあらずあふひをばまつりならずと人やとがめむ」(『新編国歌大観3』18・敦忠集、90。57ページ)
編集部:2016年6月5日付けで、『嘉元百首』(1303)からの例をご紹介いただいていますが、さらに、350年ほどさかのぼることになります。
著書・作品名:後撰和歌集
媒体形式:単行本
刊行年(月日):951-953頃年
著者・作者:
掲載ページなど:243ページ〔片桐洋一校注『後撰和歌集』(新日本古典文学大系6)、1990〕
発行元:岩波書店