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はらおち【腹落】

読者カード 項目 2017年05月23日 公開

2017年05月23日 ぽんちさん投稿

用例:自ら考えて行動できる人材を「気づき」「腹落ち感」で育成
『週刊ダイヤモンド』 2006年2月25日
語釈:〔名〕「はら(腹)に落(お)ちる」の略。

コメント:最近、主に口語やネット、ほかにビジネス書や自己啓発本などで見かけるようになったことば。三省堂の「大辞林」には見出しがありますが、用例はありません。ごく最近、使われるようになったものと思われます。

編集部:第2版では、「はら(腹)に落ちる」の見出しはあり、二葉亭四迷『浮雲』(1887-89)と小栗風葉『青春』(1905-06)からの例が添えられています。同じ意味の「腑に落ちる」については、「腑に入る」の形で近世の浄瑠璃の例が見えます。「腑に落ちる」の方が早くから使われていたのかと言えば、「~に落ちる」という形では、必ずしもそうとも言えないですね。ただし、名詞形「腹落ち」については、これまであまり使われていないことは事実で、国語研究所の現代日本語書き言葉コーパスでは一件もヒットしませんでした。また、大阪大学の田野村研究室の「青空文庫検索」でも見つかっていません。また、新聞雑誌記事横断検索で調べると、トランポリンの用語も含めて194件しかありませんでした。

著書・作品名:週刊ダイヤモンド

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):2006年2月25日

著者・作者:

掲載ページなど:102ページ

発行元:ダイヤモンド社