きびき【忌引】
読者カード 用例 2017年05月26日 公開
用例: | 忌引(きびき)届 私[父母]誰儀今午[前後]何時死去仕候依<L>之別紙之通定式之忌服相受け今日より不參仕候此段及<=>御届<->候也 年月日 何官何某…以下別紙省略… |
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『廣益用文證 卷之下』 1880年11月 松川武策 | |
語釈: | 〔名〕喪中で、ひきこもること。近親の者が死んだため、勤めや学校などを休んで家にひきこもり、喪に服すること。また、そのために認められた休暇。 |
コメント:ほか『小學中等作文稽古本 普通文之部 卷之一・二/1883.5』(9丁オ-ウ)「[※欄外注記]忌引(キビキ)イミニテヒク」等あるものの、明治前期頃は傍訓「いみひ(び)き」事例が多く、稀には傍訓「キイン」まで混在。
編集部:友の会では読みなしの例をいくつかご投稿いただいていますが、確例は貴重ですね。現在では、「きびき」が一般的ですが、明治期は揺れていたようですね。
著書・作品名:廣益用文證 卷之下
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1880年11月
著者・作者:松川武策
掲載ページなど:56丁ウラ6行目-57丁オモテ5行目
発行元:嵩山書房