きいん【忌引】
読者カード 項目 2017年05月26日 公開
用例: | 忌引(キイン)届 私父誰今午前第何時死去仕候依<L>之別紙之通定式忌服受<L>之今日ヨリ不參仕候此段御届申上候以上 年月日 何某[印]…以下別紙省略… |
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『開化用文』 1875年5月24日 川嶋健二 | |
語釈: | 〔名〕「きびき(忌引)」に同じ。 |
コメント:稀な例です。なお、明治期の法令・規則等以外にも、所謂「忌引届」は天保十三(1842)年の実例ほか江戸期に幾つか散見されますが、何れも書式雛形では無く傍訓無しの為、訓読不定と言わざる得ません。
編集部:貴重な確例をご紹介いただきありがとうございます。近世から明治前期にかけて「忌引」には読みに揺れがあったことか分かりました。
著書・作品名:開化用文
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1875年5月24日
著者・作者:川嶋健二
掲載ページなど:91丁ウラ6行目-92丁オモテ3行目
発行元:山中市兵衞