さんかくかんけい【三角関係】
読者カード 用例 2017年06月22日 公開
用例: | 私は其周圍にみやびやかにおとなしい初子と、怜悧で氣骨のあるらしい品とをあらせて、此三角關係の間に靜中の動を成り立たせようと思つた。しかし私は創造力の不足と平生の歷史を尊重する習慣とに妨げられて、此企を抛棄してしまつた。 |
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『椙原品』 1919年12月18日 森林太郎 | |
語釈: | 〔名〕(2)特に、三人の男女の間に結ばれた恋愛関係。 |
コメント:極めて僅かですが語釈(2)の用例で遡ります。なお、史伝「椙原品」初出は1916(大正五)年1月1日-8日『東京日日新聞』『大阪毎日新聞』連載、当該用例「同年1月7日」とのことのようですが、取り敢えず。
編集部:第2版では、厨川白村『近代の恋愛観』(1922)からの例が早いのですが、さらに、3年さかのぼることになりますす。
著書・作品名:椙原品
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1919年12月18日
著者・作者:森林太郎
掲載ページなど:64頁7-10行目〔『山房札記』(椙原品 六)〕
発行元:春陽堂