わんさ
読者カード 用例 2017年07月21日 公開
用例: | (略)さあ問題は解決した、といふので、一九一〇年頃から、デイーゼル、エンヂンを補助機關に備へつけた日和見帆船がワンサとできた。 (「黎明期の船史」六) |
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『黎明期の船史』 1932年9月1日 服部之總 | |
語釈: | 【一】〔副〕(多く「と」を伴って用いる)(2)たくさんあるさまを表わす語。たっぷり。 |
コメント:さかのぼります。
夢野久作の「冥土行進曲」には「有閑マダムや有閑令嬢の秘密をワンサ握っているもんですからね。」という「と」無しの用例がありました。(青空文庫より)
編集部:第2版では、徳川夢声『閑散無双』(1934)からの例が早いのですが、さらに2年ほどさかのぼることになります。
著書・作品名:黎明期の船史
媒体形式:雑誌
刊行年(月日):1932年9月1日
著者・作者:服部之總
掲載ページなど:本編79ページ
発行元:中央公論社