せかいたいせん【世界大戦】
読者カード 用例 2017年08月10日 公開
用例: | 十年前日露戰爭の時に可戰論を唱へたる朝報記者ハ今日の世界大戰に對しても可戰論を唱へ、甚しきハ兵を歐羅巴に送るべしとまで説くに至る、是れ豈にジンゴイズムを唱へて世の俗論に媚る者に非ざるか、曰く必ずしも然らず |
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『萬朝報』 1914年10月1日 黑岩周六 | |
語釈: | 〔名〕世界的な規模で戦われる戦争。通常、第一次ならびに第二次の世界戦争をいう。一九一四年(大正三)に始まり一八年に終結した第一次世界大戦は、世界的な植民地拡大をもくろむイギリスに対するドイツの挑戦という、植民地戦争の性格をもっていた。一九三九年(昭和一四)に始まり四五年に終結した第二次世界大戦は、持たざる国日本・ドイツ・イタリアの現状打破行動に対し、イギリス・アメリカ・フランス・オランダ・ソ連が中心となり連合国を結成して戦った。 |
コメント:若干遡ります。
編集部:2011年5月17日付けで、古書人さんに、勝屋英造『新しい主義学説の字引』(1920)からの例をご紹介いただいていますが、さらに、6年さかのぼることになります。
著書・作品名:萬朝報
媒体形式:新聞・広報・官報
刊行年(月日):1914年10月1日
著者・作者:黑岩周六
掲載ページなど:戰爭の哲理(上編)(或人の質問に答ふ)
発行元:朝報社