ハイパーインフレーション
読者カード 項目 2017年08月18日 公開
用例: | 人々の現在価値と将来価値との選好度は利子率となってあらわれる。だから、その利子率をこえます物価水準の騰貴は、これはインフレーションであります。そのこえ方が算術級数的にいきますと、私はこれをクリーピングと名づけております。これが幾何級数的に進んでいきますと、たとえば昭和二十一年、二十二年、二十三年、これは大体年率にして倍になっております。これをハイパー・インフレーションといいます。 |
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『第51回参議院大蔵委員会ー3号』 1966年1月17日 有井治・成城大学教授(参考人) | |
語釈: | 〔名〕(英 hyperinflation)きわめて短い間に物価が急激に高騰する激しいインフレーション。超インフレーション、ハイパーインフレともいう。経済学者フィリップ・ケーガンPhillip D. Cagan(1927―2012)による定義では「インフレ率が毎月50%を超えること」であり、国際会計基準の定めでは「3年間で累積100%以上の物価上昇」である。そのおもな原因としては、政府による貨幣や国債、手形の乱発があげられ、とくに歳出や戦費のために大量に紙幣を印刷したことで通貨価値が暴落することが主因とされる。〈以下略〉〔『日本大百科全書』@JapanKnowledgeより〕 |
コメント:国会会議録ではこれが一番古い例。
編集部:2016年1月19日付けで、古書人さんに、髙部義信『アメリカ新語辞典』(1978)からの例をご紹介いただいていますが、さらに、12年さかのぼることになります。
著書・作品名:第51回参議院大蔵委員会ー3号
媒体形式:その他
刊行年(月日):1966年1月17日
著者・作者:有井治・成城大学教授(参考人)
掲載ページなど:1ページ
発行元:国会会議録