かるもかく【枯草掻】
読者カード 用例 2017年10月31日 公開
用例: | かるもかくゐなののはらの秋風にこやのいけみづささらなみたつ (146・関白内大臣歌合 保安二年、野風、19、雅光) |
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『関白内大臣歌合』 1121年 | |
語釈: | 〔枕〕猪(いのしし)が寝る時に枯草をかき集めて床にするというところから、猪の意の「い(猪)」と同音の「い」を含む地名やことばにかかる。 |
コメント:為忠家後度百首にも「かるもかく-ゐまちのつきも-まちいてつ-いまはいやすく-ねもやしなまし」という和歌があります(日文研の和歌データベース)。
編集部:第2版では、『新撰六帖』(1244頃)からの例が早いのですが、さらに、123年ほどさかのぼることになります。
著書・作品名:関白内大臣歌合
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1121年
著者・作者:
掲載ページなど:165ページ〔『新編国歌大観 第五巻 歌合編、歌学書・物語・日記等収録歌編 歌集』、1987〕
発行元:角川書店