なつやせる【夏痩】
読者カード 用例 2017年11月16日 公開
用例: | あわれ我が娘が誰(た)がために夏痩せてか知るよしもない母の静江が |
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『空の彼方へ』 1928年 吉屋信子 | |
語釈: | 〔自サ下一〕夏やせする。《季・夏》 |
コメント:散文における用例として。239ページの用例は小説「空の彼方へ」のもので、初出は昭和2年5月~昭和3年4月の主婦之友。488ページにも短編「友情」での用例があり、初出は昭和6年11月の婦人公論です。
編集部:第2版では、三橋鷹女『向日葵』(1940)から「夏痩せて嫌ひなものは嫌ひなり」が引かれていますが、さらに、12年さかのぼることになります。
著書・作品名:空の彼方へ
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1928年
著者・作者:吉屋信子
掲載ページなど:239ページ〔『吉屋信子全集2』、1975〕
発行元:朝日新聞社