いかりしんとうにはっする【怒り心頭に発する】
読者カード 項目 2017年11月11日 公開
用例: | 主膳の同僚木村は怒り心頭より発して、刀を抜き放って竜之助に斬ってかかったが(市中騒動の巻) |
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『大菩薩峠』 1918年 中里介山 | |
語釈: | 心の底から腹立たしい気持ちが湧き起こる。 |
コメント:漢籍に例なし。青空文庫では坂口安吾の例が圧倒的に多く、比較的新しい言い回しと思われる。
編集部:第2版では、立項されませんでした。国立国語研究所の国語調査では、「怒り心頭に達する」と答えた人が半数を超えていました。
著書・作品名:大菩薩峠
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1918年
著者・作者:中里介山
掲載ページなど:青空文庫〔ちくま文庫『大菩薩峠3』、1996〕
発行元:筑摩書房