あいせん【哀蟬】
読者カード 用例 2018年01月18日 公開
用例: | 彼は、荒鶏の暁に先だちて暁を報ずるが如く、哀蝉の秋に先だちて秋を報ずるが如く、革命に先だちて革命を報じたり。 |
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『木曾義仲論』 1910年2月 芥川龍之介 | |
語釈: | 〔名〕悲しげな声で鳴く蝉。 |
コメント:2版では江戸期の漢文例が一例あるのみなので、近代以降の普通文の一例として補いたい。刊年は、芥川が『東京府立第三中学校学友会誌』に寄稿した日付による。
編集部:第2版では、江戸漢詩〔『篁園全集』、1844〕からの例があるのみですね。
著書・作品名:木曾義仲論
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1910年2月
著者・作者:芥川龍之介
掲載ページなど:青空文庫〔『現代日本文学大系43芥川龍之介集』、1968〕
発行元:筑摩書房