日国友の会



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イデオロギー

読者カード 用例 2018年01月27日 公開

2018年01月23日 ねじり草さん投稿

用例:私のことを三もん文士だといつたり、イデオロギイのないものは駄目だといつたり、私が月末の支払ひに困つてゐるのだけはロマンチツクだなぞと言つたりして、嘲笑するのだ。
『初秋一挿話』 1930年 井伏鱒二
語釈:〔名〕(ドイツ Ideologie)(2)政治、社会に関する基本的な考え。思想傾向。

コメント:さかのぼります。解題に1929年『婦人サロン』九月号に発表、
『なつかしき現実』(改造社1930年)に収録。底本には同書とあります。

編集部:第2版では、桃井鶴夫『アルス新語辞典』(1930)からの例が早いのですが、文例としては石坂洋次郎『若い人』(1933−37)から例よりもさらに7年ほどさかのぼることになりますね。

著書・作品名:初秋一挿話

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1930年

著者・作者:井伏鱒二

掲載ページなど:446ページ〔『井伏鱒二全集 第一巻』、1996〕

発行元:筑摩書房