日国友の会



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けっていづける【決定付】

読者カード 用例 2018年02月07日 公開

2018年01月26日 monoさん投稿

用例:いはばそれがこの作者のいふ悲願であらう。さうして、この作品はいはばそののつぴきならぬ生の懊悩が、つまりは悲願とよぶところのものがこれを生み、この作品の方向を決定づけてゐるのだらうと思はれる。
『悲願に就て ――「文芸」の作品批評に関聯して――』 1935年3月1日 坂口安吾
語釈:〔他カ下一〕[文]けっていづ・く〔他カ下二〕一つの決定を与える。ある決定を下す。

コメント:青空文庫の底本は「坂口安吾全集 01」(筑摩書房、1999年)ですが、初出が「作品 第六巻第三号」(1935年3月1日発行)とのことなので、さかのぼると思います。

編集部:第2版では、山本健吉『古典と現代文学』(1955)からの例が早いのですが、さらに、20年さかのぼることになります。

著書・作品名:悲願に就て ――「文芸」の作品批評に関聯して――

媒体形式:その他

刊行年(月日):1935年3月1日

著者・作者:坂口安吾

掲載ページなど:青空文庫〔『坂口安吾全集 01』、1999〕

発行元:筑摩書房