タイトル一覧

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竹取物語
(たけとりものがたり)
作者未詳
物語文学の始祖、誰もが知っている「かぐや姫」の物語
『源氏物語』の中で、〈物語の出で来はじめの親〉と紹介される、仮名文による日本最初の物語文学。竹から生まれたかぐや姫は、美しい女性に成長し、五人から求婚される。しかし各人に、仏の御石の鉢、蓬莱(ほうらい)の玉の枝、火鼠の裘(かわぎぬ)、竜の首の珠、燕(つばくらめ)の子安貝を持ってくるよう難題を突きつけ、未婚のまま月に昇天してしまう。
[平安時代(9世紀末ごろ成立)][物語]
《校注・訳者/注解》 片桐洋一
伊勢物語
(いせものがたり)
作者未詳
在原業平がモデルとされる男の一代を描く歌物語
〈昔、男ありけり〉の書き出しで知られ、歌を中心とした小さな物語――在原業平(ありわらのなりひら)だと言われる、ある男の初冠(ういこうぶり)から辞世の歌に至る約125の章段よりなる。「在五が物語」、「在五中将日記」とも呼ばれる。藤原定家など歌人たちに多く読まれ、歌人・連歌師必読の古典とされた。江戸時代になると『源氏物語』とともに尊重され、注釈書も数多く出版された。
[平安時代(10世紀中ごろ成立)][物語(歌物語)]
《校注・訳者/注解》 福井貞助
大和物語
(やまとものがたり)
作者未詳
貴族社会で語られた恋愛話や伝説を紹介する平安の歌物語
宇多天皇や桂の皇女(宇多天皇の皇女)、小野好古(おののよしふる)など宮廷を中心にしたさまざまな人たちの物語の集合体で、全173段からなる。当時の宮廷社会のゴシップや、姨捨山(おばすてやま、うばすてやま)など、古くから伝わる伝承も載せる。作者は、花山天皇、在原滋春(ありわらのしげはる)、敦慶親王(あつよししんのう)の侍女・大和など諸説あるものの未詳。
[平安時代(951年ごろ成立)][物語(歌物語)]
《校注・訳者/注解》 高橋正治
10  平中物語
(へいちゅうものがたり)
作者未詳
平安の色好み・平中が繰り広げる歌と恋の駆け引き
主人公は、『古今集』、『後撰集』などに入集する実在の歌人・平貞文(たいらのさだふん)とされる。貞文は在原業平(ありわらのなりひら)と双璧の好き者(色好み)として名高く、「在中・平中」と称される。『伊勢物語』にならったといわれる歌物語で、貞文の恋のやり取りが描かれる。39段からなり、「貞文(さだふん)日記」、「平中日記」ともいい、「平仲物語」と書くことも。
[平安時代(10世紀中ごろ成立)][物語(歌物語)]
《校注・訳者/注解》 清水好子
13  うつほ物語
(うつほものがたり)
作者未詳
秘琴伝授を描く、『源氏物語』に先行する現存最古の長編
清原俊蔭(としかげ)は遣唐使に選ばれるが、途中で船が難破。波斯国(ペルシア)で天人から琴の奏法を伝授される。この俊蔭の一族の命運(主人公は、俊蔭の孫の仲忠)を軸に物語は進む。清少納言の『枕草子』でも主人公・仲忠を話題にするなど、平安時代の当時よりよく読まれていたことがわかる。作者は古くから源順(みなもとのしたごう)とする説がある。「宇津保(うつぼ)物語」とも表記される。
[平安時代(969~1011年ごろ成立)][物語]
《校注・訳者/注解》 中野幸一
14  落窪物語
(おちくぼものがたり)
作者未詳
恋あり復讐あり……最も古い継子いじめのシンデレラ物語
中納言源忠頼の娘(主人公)は、実母と死に別れ、継母(ままはは)によって育てられる。しかし継母は、継子(ままこ)の姫を疎んじ、床の一段低い部屋(落窪)に住まわせ、いじめ抜く。やがて周囲の人々の助けによって、主人公が幸せをつかみ取るという、清少納言も愛読した平安時代のシンデレラストーリー。作者は『うつほ物語』と同様、源順(みなもとのしたごう)との説がある。
[平安時代(10世紀末ごろ成立)][物語]
《校注・訳者/注解》 三谷栄一 三谷邦明
15  堤中納言物語
(つつみちゅうなごんものがたり)
作者未詳
さまざまな恋や変わった人たちを描いた日本初の短編小説集
姫君を盗み出そうとするが人違いしてしまう「花桜折る少将」、母なき姫を陰から応援する「貝合(あはせ)」、書簡風の短編「よしなしごと」など、10編の物語と数行の断片からなる短編小説集。「逢坂越えぬ権中納言」(小式部・作、1055年成立)以外は、作者も成立年も未詳。虫の好きな一風変わった姫を描く「虫めづる姫君」は、宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』のモデルにもなった。
[平安時代後期~鎌倉時代中期][物語]
《校注・訳者/注解》 稲賀敬二
18  源氏物語
(げんじものがたり)
紫式部
日本古典の最高傑作――光源氏の波瀾万丈の生涯を描いた大長編
主人公・光源氏の恋と栄華と苦悩の生涯と、その一族たちのさまざまの人生を、70年余にわたって構成。王朝文化と宮廷貴族の内実を優美に描き尽くした、まさに文学史上の奇跡といえる。藤原為時の女(むすめ)で歌人の紫式部が描いた長編で、「桐壺(きりつぼ)」から「夢浮橋(ゆめのうきはし)」までの54巻からなる。
[平安時代(1001~10年ごろ成立)][物語]
《校注・訳者/注解》 阿部秋生 秋山 虔 今井源衛 鈴木日出男
23  浜松中納言物語
(はままつちゅうなごんものがたり)
作者未詳
輪廻転生と夢のお告げがキーとなる数奇な物語
亡き父への思い断ちがたく、母の再婚相手を疎んじ……、という青年(中納言)が主人公。再婚相手の娘に恋し、亡き父が唐土(もろこし)の皇子に転生していると聞けば大陸に渡ってその皇子の母に恋をし……、という大がかりな舞台設定のファンタジー。『更級日記』の菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)の作とも言われる。三島由紀夫の最後の長編小説『豊饒の海』のモチーフになった作品。
[平安時代(1062年ごろ成立)][物語]
《校注・訳者/注解》 池田利夫
24  夜の寝覚
(よるのねざめ)
作者未詳
寝覚めては許されぬ愛に思い悩むヒロインを描いた女流文学の傑作
主人公は美少女・中の君(寝覚の上)。姉の許嫁と許されぬ一夜を契り、懐妊してしまう。義兄妹の許されぬ愛に、〈例の寝覚めの夜な夜な起き出でて……〉と、ヒロインは事あるごとに寝覚めては悩み苦しむ。文中、何度も登場する〈寝覚め〉の描写を通して、揺れる女心を描写する。『浜松中納言物語』と同じく、菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)の作とも言われる。中巻・末尾に欠巻あり。
[平安時代(1045~68年ごろ成立)][物語]
《校注・訳者/注解》 鈴木一雄
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