日本大百科全書(ニッポニカ)

高濃度乳房
こうのうどにゅうぼう

乳房内の乳腺(せん)濃度が高く、その分布が不均一である状態。
 高濃度乳房は若年者や日本人女性に多く、乳がん検診(マンモグラフィ検査)ではその特性上、乳がんの病巣が発見されにくい傾向があることが知られている。そこで期待されているのが高濃度乳房に対する超音波検査の活用である。がん対策のための戦略研究「超音波検査による乳がん検診の有効性を検証する比較試験」(J-START(ジェイスタート)試験)が実施され、感度およびがん発見率が向上する結果が得られている。一方で死亡率減少効果は明らかではなく、超音波検査を検診に導入することの利益と不利益について、現在さらなる検討が進められている。
[渡邊清高]2019年10月18日