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バナジー
ばなじー
Abhijit Vinayak Banerjee 英語
[1961― ]

インド人の経済学者。ムンバイ生まれ。インドとアメリカの国籍をもつ。専門は開発経済学。1981年にインドのコルカタのプレジデンシー・カレッジ(現、コルカタ大学)経済学部卒。ジャワハルラール・ネルー大学を経て、1988年にハーバード大学で経済博士号(Ph.D.)を取得し、1996年にマサチューセッツ工科大学(MIT)教授に就任。MITの貧困アクションラボ(Abdul Latif Jameel Poberty Action Lab)の創設者の一人である。
 信用市場や情報の不完全性に関する研究で、開発経済学の理論的発展に貢献。1990年代後半からは、教え子のエステル・デュフロと共同で、開発経済学に新薬開発に使われる無作為に対象を選んで効果を検証する手法「無作為化比較試験(RCT:Randomized Controlled Trial)」を導入。インドなどで、極貧家庭に乳牛などを与える生活自立支援や、基礎知識を欠く子供に対する補習授業が有効であることを立証した。これにより、どのような政策が途上国の貧困・教育・公衆衛生などの対策に役だつかを実験で把握できる手法を確立し、2000年代以降、国際復興開発銀行(世界銀行)などの国際機関や非政府組織(NGO)の政策決定、評価、提言などに大きな影響を与えた。とくにインドでは500万人以上の子供が、バナジーらの研究から発展した補習支援プログラムの恩恵を受けた。
 2019年、「世界の貧困解決に向け、実験に基づく新たな手法を導入した」功績で、ノーベル経済学賞を受賞した。MIT教授のエステル・デュフロ、ハーバード大学教授のマイケル・クレマーとの共同受賞である。アジア出身のノーベル経済学賞受賞者はハーバード大学教授のアマルティア・センに次いで二人目である。同時受賞したデュフロはバナジーの妻で、夫婦によるノーベル賞同時受賞は5組目。デュフロとの2011年の共著『Poor Economics:A Radical Rethinking of the Way to Fight Global Poverty』(邦訳『貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える』、みすず書房)は開発経済学のバイブル的存在となっている。
[矢野 武]2020年2月17日

©Shogakukan Inc.

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