ジャパンナレッジ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)により、2014年(平成26)12月3日にH-ⅡAロケットで打ち上げられた小惑星探査機。2010年に地球に帰還したはやぶさの後継機である。地球近傍小惑星リュウグウの探査とサンプルリターンを目的としている(2018年小惑星到着、2020年地球帰還を予定)。はやぶさの目的小惑星イトカワは岩石系小惑星(S型小惑星)であったが、リュウグウは炭素系の物質を主成分とするC型小惑星であり、有機物の探索も考えられている。はやぶさ2の質量は600キログラムで、大きさは1.0メートル×1.6メートル×1.4メートル。本体の基本構造は、はやぶさとほぼ同じであるが、改良されて新たな搭載機器が加えられた。そのひとつである「衝突装置」は、小惑星に人工的にクレーターをつくり、表面を露出させて熱などの影響の少ないサンプルを採取するための機器である。