1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 自然
  6. >
  7. >
  8. 日本の山
  9. >
  10. 羅臼岳
日本歴史地名大系

ジャパンナレッジは約1500冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
日本歴史地名大系
羅臼岳
らうすだけ

羅臼町と西側に接する網走支庁管内斜里しやり郡斜里町の境にある。知床しれとこ連峰の最高峰で、標高一六六一メートルのコニーデ型火山。平成八年(一九九六)に活火山と認定された。前近代にはラウス山(「協和私役」安政三年八月一九日条)、「ラウシ山」(「蝦夷日誌」一編)とみえ、「東蝦夷地場所大概書」には、場所内には高山はなくニシベツからシレトコまでの西蝦夷地境はどれも低い山々ばかりだが、そのなかでは「ラウシ岳 マシヤラウシ登り」が高山であると記される。松浦武四郎は「チヤチヤノホリ」とよんでいるが(山川地理取調図など)、「観国録」には「東北岬尽頭、第一峰ヲシレトコト云ヒ、第二峰ヲメナシ東ノ義、チヤヽヽ岳」との記述がみえ、国後くなしり島のチャチャ岳と区別するために「メナシチャチャ岳」とよばれていた可能性がある。なお「知床日誌」には「祖父岳ちやちやのぼり羅牛らうし岳等風景目覚しき也」「左エキシヤラシ岳、右祖父岳。其間を舎利領へ往昔は越しと」とあり、「チヤチヤノボリ」と「羅牛岳」とは別の山として併記されている。また「上に羅牛岳と云神霊著しき岳有」ともある。平成一〇年羅臼町で発見された釣鐘には「弘化戊申正月」の紀年で「羅臼山大権現」へ奉納の文字があり、一八五〇年代にはチニシベツに「ラウシ山権現堂祠」が置かれていた(根室旧貫誌)。明治に入ると「釧路国地誌提要」には「祖父岳」、「北見国地誌提要」には「チヤチヤノボリ山」とあり、良牛岳とも記された(輯製二十万分一図など)。羅臼岳と書くのは大正時代の末頃の地図からのようである。

羅臼岳は斜里町の硫黄いおう山とともに沖積世に噴出、山頂は普通輝石安山岩と紫蘇安山岩の溶岩円頂丘である。山頂近くの羅臼平はお花畑で、七月下旬には雪解けの早い場所から咲き、カラフトルリシジミ(国指定天然記念物)が生息する。知床半島西側の斜里町からは麓の岩尾別いわおべつ温泉が登山口であり、羅臼町側からは羅臼岳南東の麓の羅臼温泉が登山口となる。頂上から南西へ約六キロの所に羅臼湖(周囲約六キロ、平均水深一・五メートル)がみえる。なお昭和四〇年(一九六五)発行の一〇円切手には羅臼岳の写真が採用されている。

ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
タブレットやスマホからも利用できます。
ジャパンナレッジの利用料金や
収録辞事典について詳しく見る

羅臼岳の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 39
検索コンテンツ
1. 羅臼岳画像
日本大百科全書
物のお花畑がある。南東麓(ろく)に羅臼温泉、北西麓に岩尾別温泉(いわおべつおんせん)があり、羅臼岳登山の基地ともなっている。知床国立公園域で、また、世界自然遺産 ...
2. 羅臼岳[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
知床(しれとこ)半島のほぼ中央に位置する知床火山群の最高峰(標高1661m)。知床国立公園に含まれ、山頂近くの羅臼平(らうすだいら)にある高山植物の花畑が有名で ...
3. 羅臼岳
世界大百科事典
山頂に近い羅臼平には高山植物におおわれたお花畑がある。南東麓の羅臼温泉,北西麓の岩尾別温泉は羅臼岳の登山口にあたり,夏季は観光客でにぎわう。知床国立公園に属する ...
4. らうす‐だけ【羅臼岳】
日本国語大辞典
北海道北東部、知床半島の中央部にある成層火山。南東側のふもとに羅臼温泉がある。標高一六六〇メートル。知床国立公園の一部。 ...
5. らうすだけ【羅臼岳】北海道:根室支庁/羅臼町
日本歴史地名大系
チヤノボリ山」とあり、良牛岳とも記された(輯製二十万分一図など)。羅臼岳と書くのは大正時代の末頃の地図からのようである。羅臼岳は斜里町の硫黄山とともに沖積世に噴 ...
6. 硫黄山(北海道、知床半島)画像
日本大百科全書
その一つは現在でもしばしば大量の溶融硫黄を噴出し、世界でも珍しい活動形式の火山として知られる。羅臼岳(らうすだけ)から稜線(りょうせん)をたどって頂上に達するこ ...
7. 硫黄山[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
山頂部には二つの火口があり、北西中腹にある爆裂火口はいまも活動を続けている。硫黄山(いおうざん)の西側、羅臼岳(らうすだけ)山麓の海岸段丘上には火山性堰止湖(せ ...
8. いおうざん【硫黄山】北海道:網走支庁/斜里町
日本歴史地名大系
斜里町北東部、知床半島中部に位置する活火山。南西方の羅臼岳とともに知床連山を形づくり、登山道のある山では最も知床岬先端寄りに位置する。標高一五六二・五メートル。 ...
9. いわうべつがわ【イワウベツ川】北海道:網走支庁/斜里町/遠音別村
日本歴史地名大系
流れる河川。流路延長一〇・五キロ、流域面積四一平方キロ。通常岩尾別川と表記される。知床連山の主峰羅臼岳北東麓に源を発して北西に流下、南の知床峠から流下する赤イ川 ...
10. 岩尾別温泉
日本大百科全書
知床(しれとこ)半島のオホーツク海斜面、羅臼岳(らうすだけ)北麓(ほくろく)の標高260メートルに位置し、イワウペツ川支流の渓流沿いに旅館が1軒ある。泉質は塩化 ...
11. いわおべつおんせん【岩尾別温泉】北海道:網走支庁/斜里町/遠音別村
日本歴史地名大系
に営業を始めてから一般観光客の利用が始まった。当温泉は知床国立公園内に含まれ、知床連山の主峰羅臼岳の登山口にあたる。 ...
12. くなしりとう【国後島】北海道:根室支庁
日本歴史地名大系
キロの千島列島中三番目の大島である。この島には標高一八二二メートルの爺々岳のほか、ルルイ岳・羅臼岳などの特徴的な火山があり全体がほぼ山地で、平地は南部の泊や古釜 ...
13. さしるいだけ【サシルイ岳】北海道:根室支庁/羅臼町
日本歴史地名大系
羅臼岳の北東、網走支庁管内斜里郡斜里町との境にある。標高一五六四メートル。知床火山列上にある。羅臼岳から北東へ七キロ弱の斜里町硫黄山への縦走コースにあたり、羅臼 ...
14. しゃり【斜里】
日本国語大辞典
北海道北東部、網走支庁の郡。羅臼岳・斜里岳の北斜面にあり、オホーツク海に面する。明治二年(一八六九)北見国の一郡として成立。 ...
15. しゃりぐん【斜里郡】
国史大辞典
明治二年(一八六九)八月の成立時から郡域は網走・目梨・標津・川上の諸郡に接している。千島火山脈の羅臼岳斜面、海別・斜里岳の斜面および原野にあり、現在、斜里・清里 ...
16. しやりちよう【斜里町】北海道:網走支庁
日本歴史地名大系
網走支庁の東端、斜里郡北東部に位置し、北東端は北海道の北東端にあたる知床半島で、岬側から知床岳・硫黄山・羅臼岳・遠音別岳・海別岳を経て斜里岳へと続く山岳地帯で、 ...
17. 知床国立公園画像
日本大百科全書
、また800メートル前後以上はハイマツ帯や高山植物帯となり、羅臼岳(らうすだけ)、硫黄山(いおうざん)のお花畑がよく知られる。羅臼岳山麓の溶岩台地には、羅臼湖、 ...
18. しれとこ‐こくりつこうえん[‥コクリツコウヱン]【知床国立公園】
日本国語大辞典
占める国立公園。山麓は針葉樹林、広葉樹林となり、標高八〇〇メートル以上は高山植物帯となる。また、羅臼岳・硫黄山・知床岳がそびえ、そのふもとは海に迫り海食をうけて ...
19. しれとここくりつこうえん【知床国立公園】北海道:網走支庁
日本歴史地名大系
南岳(一四五九メートル)・サシルイ岳(一五六四メートル)・三ッ峰入(一五〇九メートル)・主峰羅臼岳(一六六〇・二メートル)・天頂山(一〇四六メートル)・知西別岳 ...
20. 知床五湖[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
羅臼岳(らうすだけ)北麓(ほくろく)にある火山性堰止湖(せきとめこ)。知床(しれとこ)国立公園の一部。五つの湖はそれぞれ一湖~五湖と名づけられている。周囲を原生 ...
21. しれとこごこ【知床五湖】北海道:網走支庁/斜里町/遠音別村
日本歴史地名大系
大字遠音別村の岩尾別台地に点在する湖の総称。羅臼岳から流れ出た溶岩台地に形成された堰止湖で、湧水を源泉とし、流出入する河川はない。それぞれの湖に名前はなく、一湖 ...
22. 知床半島画像
日本大百科全書
構成する海別岳(うなべつだけ)(1419メートル)、遠音別岳(おんねべつだけ)(1331メートル)、羅臼岳(1661メートル)、硫黄山(いおうざん)(1562メ ...
23. 知床半島
世界大百科事典
ツバメ,オジロワシなどの鳥類が生息する。おもな観光地として,羅臼岳山麓の溶岩台地上に点在する火山堰止(せきとめ)湖の知床五湖,羅臼岳の登山口にあたる岩尾別温泉( ...
24. しれとこ‐はんとう[‥ハンタウ]【知床半島】
日本国語大辞典
北海道北東端の半島。オホーツク海に突き出し、羅臼岳・硫黄山などがそびえる。先端に知床岬がある。北半部が知床国立公園に含まれる。シレトコは国土の先端の意のアイヌ語 ...
25. しれとこはんとう【知床半島】北海道:総論
日本歴史地名大系
ウミネコ、イワツバメ、オジロワシなどの鳥類が生息する。おもな観光地として羅臼岳山麓の溶岩台地上に点在する火山堰止湖の知床五湖、羅臼岳の登山口にあたる岩尾別温泉、 ...
26. 日本の活火山
日本大百科全書
活動度指数あるいは1万年活動度指数が高い火山(ランクAを除く)知床硫黄山(硫黄山)(北海道)羅臼岳(北海道)摩周(摩周湖)(北海道)雌阿寒岳(北海道)※常時観測 ...
27. 羅臼(町)画像
日本大百科全書
要漁港である。町域の大部分は知床国立公園域で、世界自然遺産「知床」域にも含まれる。知床連山の羅臼岳や遠音別(おんねべつ)岳、知床峠、羅臼温泉、セセキ温泉、相泊( ...
28. 羅臼[町]
世界大百科事典
地名はアイヌ語の〈ラ・ウシ〉に由来し,〈低い所を流れる川〉の意とされている。根室海峡に面し,西に連なる羅臼岳(1660m)などの知床火山群が急崖をなして海に迫る ...
29. 羅臼温泉
日本大百科全書
北海道東部、羅臼町にある温泉。羅臼岳の東南麓(ろく)、羅臼川左岸にある。泉質は塩化物泉。道指定天然記念物の間欠泉がある。羅臼岳登山の基地にあたる。JR釧路駅から ...
30. らうすおんせん【羅臼温泉】北海道:根室支庁/羅臼町/植別村
日本歴史地名大系
[現]目梨郡羅臼町湯ノ沢町 羅臼町市街の西方、羅臼川沿いに三キロ上流にある温泉。羅臼岳の南東麓にあたる。アイヌには古くから知られていたようで、「蝦夷巡覧筆記」に ...
31. らうすちよう【羅臼町】北海道:根室支庁
日本歴史地名大系
眼前の国後島とは近い所で二五キロの隔たりである。北西は千島火山帯に属する南から並ぶ海別岳・遠音別岳・羅臼岳・サシルイ岳・知円別岳など火山群の分水嶺を境に網走支庁 ...
「羅臼岳」の情報だけではなく、「羅臼岳」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る

羅臼岳と同じ日本の山カテゴリの記事
富士山(日本大百科全書(ニッポニカ))
山梨・静岡両県にまたがる、玄武岩を主とする成層・円錐火山。かつての富士火山帯の主峰であるが、全国最高の標高(3776メートル)と美しい容姿のために、古来、日本の象徴として仰がれ、親しまれ、海外にもよく知られる活火山。その傾斜は山頂部で32~35度
宝登山(日本歴史地名大系)
町境にそびえ、標高四九七・一メートル。山麓には宝登山神社・玉泉(ぎよくせん)寺、山頂には宝登山神社奥宮があり、古くから信仰の山であった。山名の由来は、弘法大師が山頂に宝珠の翻るのをみて名付けたとか、凹地・窪地をあらわすホドに因むなどといわれる。
槍ヶ岳(改訂新版・世界大百科事典)
飛驒山脈南部,長野県松本市,大町市,岐阜県高山市の境界に位置する山。標高3180mは日本第4位の高さである。山頂付近は槍の穂先のように鋭い尖峰を呈し大槍と呼ばれ,その北西斜面には小槍,孫槍,曾孫槍などの尖峰が付随する。山頂からは東鎌尾根,西鎌尾根,槍・穂高稜線,北鎌尾根の
御嶽山(日本大百科全書(ニッポニカ))
長野・岐阜県境にそびえる複式の成層火山。木曽御嶽ともいう。中央火口丘の剣ヶ峰(けんがみね)が最高峰で標高3067メートル。外輪山(摩利支天山、継母岳)、寄生火山(継子岳、三笠山)、噴火口跡(一ノ池~五ノ池)などが南北に連なり、これらを総称して御嶽山とよぶ。頂上周辺の一ノ池
おお‐やま[おほ‥] 【大山】(日本国語大辞典)
(1)大きな山。また、山の美称。*万葉集〔8C後〕一二・三一五三「み雪ふる越の大山(おほやま)行きすぎていづれの日にか我が里を見む〈作者未詳〉」
日本の山と同じカテゴリの記事をもっと見る


「羅臼岳」は自然に関連のある記事です。
その他の自然に関連する記事
羊蹄山(日本歴史地名大系)
北海道西部、後志山地中部に位置し、後志支庁虻田(あぶた)郡倶知安(くつちやん)町・京極(きようごく)町・喜茂別(きもべつ)町・真狩(まつかり)村・ニセコ町にまたがる山。近世よりシリベシ、後方羊蹄(しりべし)山とも記され
幌尻岳(日本歴史地名大系)
日高山脈中央北部に位置する。標高は二〇五二・四メートルで、同山脈の最高峰。平取(びらとり)町と新冠(にいかつぷ)町の境界にまたがり、日高山脈襟裳(ひだかさんみやくえりも)国定公園内の特別保護地区。山頂部には北東、南東と西に定高性をもつ稜線三本が走り
十勝岳(日本歴史地名大系)
大雪山山系の南西部に位置し、南西方向に連なる火山連峰。大雪山国立公園のうち。黄金(こがね)ヶ原の鞍部を大雪山との境界とし、南西方向に向かってツリガネ山(一七〇八メートル)、オプタテシケ山(二〇一二・七メートル)、美瑛(びえい)富士(一八八八メートル)
トムラウシ山(日本歴史地名大系)
上川郡新得町と上川支庁管内同郡美瑛(びえい)町との境界にある標高二一四一メートルの山。大雪山系中央部に位置し、周囲の化雲(かうん)岳(一九五四・三メートル)、五色(ごしき)岳(一八六八メートル)、沼ノ原(ぬまのはら)山(一五〇五・五メートル)などとともに
大雪山(日本歴史地名大系)
石狩山地の北西部に位置。北海道最高峰の旭(あさひ)岳(二二九〇・三メートル)を主峰に、二〇余の火山が密集する複合火山の総称。「だいせつざん」ともよぶ。上川郡上川町・東川(ひがしかわ)町・美瑛(びえい)町にまたがり、北海道の屋根といわれる。
自然に関連する記事をもっと見る
ジャパンナレッジは約1500冊以上(総額600万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る