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  11. 大人弥五郎
日本架空伝承人名事典・日本大百科全書・世界大百科事典

新版 日本架空伝承人名事典
大人弥五郎
おおひとやごろう
 山を作ったり、沼を作ったりした伝説の巨人。主に南九州で伝承されている。弥五郎のつけた足跡とか、土を盛った塚、あるいは彼の行為から起こったとする地名などが伝えられている。また他に、祭りの人形としても登場する。鹿児島県曽於市大隅町の岩川八幡神社では、祭日の一一月五日に大人弥五郎と呼ぶ大人形を作り、町中を練り歩く。『三国名勝図会』によると、この弥五郎人形は日本武尊に征伐された隼人はやとの首長であるとも伝えている。これと同様の祭りが、隣の宮崎県の八幡神社にもある。もともと天地の生成を説く巨人弥五郎伝説が、八幡信仰に組み込まれたものと考えられる。弥五郎人形は、八幡社の祭り以外に、各地の小正月の左義長さぎちょうや虫送りの行事にも使われ、疫病神である牛頭天王ごずてんのうの代理として弥五郎人形が燃やされたりするのだと説明される。牛頭天王をまつる津島神社が広めた信仰の影響によるものであろう。
だいだらぼっち
[花部 英雄]
海西郡津島牛頭天王の社に弥五郎殿といふ祠あり今の神家の説に此祠は弥種継イヤタネツグノ命とて藤浪里往古の地主の神にてましますよしをいふ
私按に堀田氏系譜曰津島住人堀田弥五郎紀正泰其姓祖武内大臣を祭り大橋太郎平貞経の霊を相殿とせし其祠を建し年号月日迄委敷記せり貞経は鎌倉将軍家の時より津島の地頭なりしかは地主のよせも侍る故地主の神といひけるならん弥種継の名古書に見えはへらす或は弥五郎イヤイツヒコならんと書して和訓するも紀正泰の字ある事をしらすして妄に附会せしと覚えはへる今所々の天王の祠に弥五郎の祠を末社とするものは甚義なし
塩尻巻之二十七


日本大百科全書(ニッポニカ)
大人弥五郎
おおひとやごろう

巨人伝説の一主人公。九州地方の称で、東北地方のダイタラボッチに同じ。石臼(いしうす)を背負うて誤って踏み損じた足跡が、池とか水たまりになったとか、彼が担ぐ荷から落ちた土が、塚とか小山になったという伝説の持ち主。
[渡邊昭五]



改訂新版 世界大百科事典
大人弥五郎
おおひとやごろう

山を作ったり,沼を作ったりした伝説の巨人。主に南九州で伝承されている。弥五郎のつけた足跡とか,土を盛った塚,あるいは彼の行為から起こったとする地名などが伝えられている。また他に,祭りの人形としても登場する。鹿児島県曾於郡大隅町の岩川八幡神社では,祭日の11月5日に大人弥五郎と呼ぶ大人形を作り,町中を練り歩く。《三国名勝図会》によると,この弥五郎人形は日本武尊に征伐された隼人(はやと)の首長であるとも伝えている。これと同様の祭りが,隣の宮崎県の八幡神社にもある。もともと天地の生成を説く巨人弥五郎伝説が,八幡信仰に組み込まれたものと考えられる。弥五郎人形は,八幡社の祭り以外に,各地の小正月の左義長(さぎちよう)や虫送りの行事にも使われ,疫病神である牛頭天王(ごずてんのう)の代理として弥五郎人形が燃やされるのだと説明される。牛頭天王をまつる津島神社が広めた信仰の影響によるものであろう。
[花部 英雄]

[索引語]
弥五郎 弥五郎人形 弥五郎伝説
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1. 大人弥五郎
日本大百科全書
巨人伝説の一主人公。九州地方の称で、東北地方のダイタラボッチに同じ。石臼(いしうす)を背負うて誤って踏み損じた足跡が、池とか水たまりになったとか、彼が担ぐ荷から ...
2. 大人弥五郎
世界大百科事典
また他に,祭りの人形としても登場する。鹿児島県曾於郡大隅町の岩川八幡神社では,祭日の11月5日に大人弥五郎と呼ぶ大人形を作り,町中を練り歩く。《三国名勝図会》に ...
3. おおひと-やごろう【大人弥五郎】
日本人名大辞典
南九州の伝説上の巨人。南九州各地に山や湖をつくったとされ,伝説にちなむ地名がのこっている。東日本につたわる大太法師(だいだらぼっち)と同様の巨人伝説だが,弥五郎 ...
4. おおひとやごろう【大人弥五郎】
日本架空伝承人名事典
また他に、祭りの人形としても登場する。鹿児島県曽於市大隅町の岩川八幡神社では、祭日の一一月五日に大人弥五郎と呼ぶ大人形を作り、町中を練り歩く。『三国名勝図会』に ...
5. 青森(県)画像
日本大百科全書
たのが鬼(おに)神社の社伝である。巌鬼山(がんきさん)のオオヒトは名を弥十郎といい、九州の大人弥五郎にかかわりがあるといわれている。貴種流離譚(きしゅりゅうりた ...
6. 巨人伝説
日本大百科全書
この伝説は全国的に散在し、東日本のダイタラボッチ(大太法師)や、九州地方のオオヒトヤゴロウ(大人弥五郎)の名をもつものが多い。このほかには、ダイタラボー、ディラ ...
7. きょじん‐でんせつ【巨人伝説】
日本国語大辞典
行動に関する物語。北欧神話の巨魔イミル、中国神話の巨人盤古、わが国の大太法師(だいだらぼっち)や大人彌五郎(おおびとやごろう)などに関するもの。 ...
8. 菅江真澄遊覧記 2 192ページ
東洋文庫
信じられていた。大人の入湯 巨人伝説は全国に分布している(ディラボッチャ、ダイダラボウシ、大人弥五郎など)が、すでにその信仰を失ってしまい、多くはたんなる伝承に ...
9. 増補 山島民譚集 182ページ
東洋文庫
路王の古伝と略≧同様に所謂蛋尤伝説の系統に近いものであるが、村民は大抵之を隼人とは謂はずに大人弥五郎と称して居る。弥五郎の名義は穿鑿することが出来ぬがオホヒトと ...
10. たのうえはちまんじんじゃ【田ノ上八幡神社】宮崎県:日南市/飫肥城下
日本歴史地名大系
八幡馬場川崎氏屋敷の往来側に造られたという(日向纂記)。現在は流鏑馬は行われなくなったが、大人弥五郎の偶人形が練歩く神賑行事(県指定無形民俗文化財)が続けられて ...
11. のぐちむら【野口村】鹿児島県:国分市
日本歴史地名大系
地内に枝宮神社がある。「三国名勝図会」によれば上小川村拍子橋で日本武尊に討たれた大隅隼人(大人弥五郎)の四肢を埋め祀ったことに始まるといい、社名もこれに由来する ...
12. はちまんじんじゃ【八幡神社】鹿児島県:曾於郡/大隅町/五拾町村
日本歴史地名大系
梅染単衣を着て刀大小を帯びた巨大な人形が四輪車の上に立ち、浜下り式の先払いを勤めた。この人形は大人弥五郎あるいは武内宿禰ともいわれ(三国名勝図会)、また大隅隼人 ...
13. まどのじんじゃ【円野神社】宮崎県:北諸県郡/山之口町/富吉村
日本歴史地名大系
種々の信仰儀礼を取込んでいった。かつては旧暦一〇月二五日、現在は一一月三日の祭礼の浜殿下りに大人弥五郎が出座し、社殿から約六〇〇メートル離れた一の鳥居横の御手洗 ...
14. 弥五郎[文献目録]
日本人物文献目録
【書誌】:0件 【図書】:0件 【逐次刊行物】:1件 『大人弥五郎』柳田国男 ...
「大人弥五郎」の情報だけではなく、「大人弥五郎」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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