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  11. 鷺舞
日本大百科全書・世界大百科事典

日本大百科全書(ニッポニカ)
鷺舞
さぎまい

鷺の作り物を身に着けて舞う芸能。島根県鹿足(かのあし)郡津和野(つわの)町弥栄(やさか)神社の祇園(ぎおん)祭に行われる鷺舞は、7月20日と27日の両日、神輿(みこし)に供奉(ぐぶ)して神社・御旅所(おたびしょ)・頭屋(とうや)などへ練り込んで舞う。雌雄の鷺・棒振(ぼうふり)・羯鼓(かっこ)各2人の舞方と、笛・鼓・鉦(かね)・太鼓の囃子(はやし)方8人、それに歌い手大ぜいが出る。「橋の上に降りた鳥は何鳥 かわささぎのかわささぎのャァかわささぎの 鷺が橋を渡した鷺が橋を渡した 時雨(しぐれ)の雨にぬれ通り 通り」という歌にあわせて翼(つばさ)を開く所作を繰り返して舞う。同日、山口市八坂(やさか)神社の祇園祭でも若干異なった鷺舞が舞われる。この鷺舞はもと京都の祇園祭に出た練り物で、室町時代に長州の守護大内氏によって山口に伝わり、さらに1542年(天文11)に当時の津和野城主吉見(よしみ)氏によって山口から津和野へ移入された。津和野ではその後中絶していたのを1644年(正保1)に京都から直接伝えて復活した。京都八坂神社の鷺舞は津和野から伝えて近年復活したものである。
[渡辺伸夫]



改訂新版 世界大百科事典
鷺舞
さぎまい

鷺の作り物を身につけて舞う風流(ふりゆう)の芸能の一つ。歴史的には京都八坂神社の祇園会(ぎおんえ)でおこなわれたものが古く,島根県鹿足(かのあし)郡津和野町の弥栄(やさか)神社で7月20~27日の祇園祭に演じられるものは,室町時代に都の文化を領国へ吸収することに専念していた大内氏が京都の祇園会をそっくり山口に移したのを伝えたのが起源という。その舞は,鷺の頭(かしら)をかぶり,板を連ねて作った羽を肩につけた舞人2人が,〈橋の上におりた 鳥はなに鳥……〉という歌と,笛・太鼓・鼓(つづみ)・鉦(かね)の囃子に合わせて,手足を動かして鷺が舞うさまを示す。他に羯鼓(かつこ)を打ちつつ舞う者が2人,棒振り2人がつく。京都市の八坂神社の祇園祭でも復興されたほか,山口市の八坂神社などでも行われている。
[吉川 周平]

[索引語]
弥栄(やさか)神社
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検索コンテンツ
1. 鷺舞画像
日本大百科全書
)を開く所作を繰り返して舞う。同日、山口市八坂(やさか)神社の祇園祭でも若干異なった鷺舞が舞われる。この鷺舞はもと京都の祇園祭に出た練り物で、室町時代に長州の守 ...
2. 鷺舞
世界大百科事典
鷺の作り物を身につけて舞う風流(ふりゆう)の芸能の一つ。歴史的には京都八坂神社の祇園会(ぎおんえ)でおこなわれたものが古く,島根県鹿足(かのあし)郡津和野町の弥 ...
3. 津和野弥栄神社の鷺舞[百科マルチメディア]画像
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4. 漢字の世界 1 中国文化の原点 262ページ
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一・貸屋二などが並ぶ。御旅所前広場では、延宝五年(一六七七)に本町中ノ町の堀家の尽力で復活した鷺舞神事が行われた。明治維新まで神事の当屋役はすべて本町三ヵ町の有 ...
6. 祇園祭画像
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問わず,山車(だし)のでる祭りの形態を全国に普及させることとなった。また今日,山口,津和野(島根県)に伝えられる鷺舞は京都祇園会に演じられていた囃子物の一つが伝 ...
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上ぶ。みな等威あって以て長幼を明かにす。故に舞倫は叙    ム喝肇.観埠命望♪歯賞廟上藷論難覇鷺舞舞鵬することを得て、天下は和平なり。轟崇老世兄の為めに臨す。西 ...
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これらの樂人が股人の後であることを示す。〔序〕に「有啓は始めて樂を作して租に合するなり」とするが、股人が鷺舞を以て周庭に奉仕するように、この詩も「我が客戻る」と ...
10. 詩経雅頌 2 290ページ
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振振鷺      振振たる鷺           群れ飛ぶ鷺 鷺干下ぎ  鷺干に下る     鷺舞ひ下り 鼓咽咽      鼓うつこと 咽咽たり      鼓の ...
11. 島根(県)画像
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隠岐の島町などの牛突きの習俗は国の選択無形民俗文化財となっている。石見の津和野町弥栄神社(やさかじんじゃ)の鷺舞(さぎまい)は、京都の祇園会(ぎおんえ)で演じら ...
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おしひらいて、なお鷺の姿態の舞をあるだけつづけた。鷺舞に扇をもつのは、そのころから、この由縁によるのであるという。福蔵坊の子孫は神社の近くに住んでおり、いまも鷺 ...
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たしかめてみたのである。鷺舞鷺のまねをする舞は古く散楽の影響を伝えたもので、狂言にも鷺流がある。この地方にも佐竹藩以前には伝わっていたように思われる。神社の祭礼 ...
14. 津和野[町]
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15. つわのちょう【津和野町】島根県:鹿足郡
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努め、近年は歴史の香り豊かな観光・商業都市として進展している。毎年七月に旧城下の後田で行われる鷺舞は国指定重要無形民俗文化財。八月に行われる津和野踊は県指定無形 ...
16. 東都歳事記 1 243ページ
東洋文庫
ある。 獅子舞の三番目は、つるみの舞とも称する。田楽は四番 で種蒔、肩揃、鳥馬口、蹴合。古くは鷺舞もあった。こ の神事舞の監督は田村八太夫配下の社人で、拍板の舞 ...
17. どうのまえちょう【堂ノ前町】山口県:山口市/山口町
日本歴史地名大系
これも京都の祇園会に壬生寺付近から綾傘鉾を出す風習をまねたものと伝える。現在もこの町内は山口祇園会に踊傘鉾として鷺舞を奉納する。この行事については天正一一年(一 ...
18. はちまんじんじゃ【八幡神社】神奈川県:足柄上郡/中井町/遠藤村地図
日本歴史地名大系
)。同書によれば古くは土屋三郎・曾我太郎両家より神事の供物を納めたという。四月二九日の祭礼には鷺舞が催される。天正一八年(一五九〇)四月日の豊臣秀吉掟書(県史三 ...
19. 囃子
世界大百科事典
神楽などさまざまの神楽囃子となり,後者では美々しい装束の集団がにぎやかな囃子で道を練る松囃子や鷺舞(さぎまい)などの道中囃子や,山車(だし),屋台に楽器をのせて ...
20. 囃し(囃子)物
世界大百科事典
子方も受け持つ。囃子物の姿は現在民俗芸能や狂言の中に残るが,島根県鹿足(かのあし)郡津和野町の鷺舞や,京都祇園祭の傘鉾などが著名である。→風流踊山路 興造 狂言 ...
21. 風流
世界大百科事典
はもとより,風流踊の系譜を引く太鼓踊・羯鼓踊(かつこおどり)・花踊・雨乞踊,囃子物の伝統である鷺舞などの動物仮装風流,胸に羯鼓をつけた一人立ちの獅子舞・鹿踊(し ...
22. やさかじんじゃ【八坂神社】山口県:山口市/山口町/上竪小路町
日本歴史地名大系
次に肩衣袴着たるもの数輩連りて笛鼓もて拍子す、今ハ鷺の頭を戴き、羽翼つけたるもの二人、左義長にさきだてり、俗にハ鷺舞とぞいふという行事に始まり、次のように進行す ...
23. やさかじんじゃ【弥栄神社】島根県:鹿足郡/津和野町/津和野城下/原
日本歴史地名大系
同一一年祇園社が新宮に遷座し、新たに野市(城下町)に御旅所がつくられ、祭礼で初めて鷺舞が執行されたという(前掲由緒書控)。鷺舞は大内氏の城下周防山口から移された ...
24. 山口(県)画像
日本大百科全書
る。約10万個の紅提灯(ちょうちん)が火のトンネルをつくる山口ちょうちん祭、600年伝承された鷺舞(さぎまい)が奉納される山口八坂(やさか)神社の祇園(ぎおん) ...
25. 山口(市)画像
日本大百科全書
3)焼失したが、信者や一般市民らの寄付により1998年に新聖堂が再建された。祇園(ぎおん)祭の鷺舞(さぎまい)や七夕提灯(たなばたちょうちん)祭りなどの歴史的祭 ...
26. 鷺画像
字通
サギ/蒼鷺 ミトサギ 〔字鏡〕鷺 シロキミヅドリ・ミトサギ・サギ 鷺羽 ろう 白鷺の羽。また、鷺舞。〔詩、陳風、宛丘〕坎として其れ鼓を〓つ ...
「鷺舞」の情報だけではなく、「鷺舞」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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