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  11. 団扇
国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典

国史大辞典
団扇
うちわ
あおいで風を送り、ときに蚊や蠅を打ち払うに用いる夏の持ちもの。円形の団扇と、菱形の方扇があり、いずれも「うちわ」という。また、かざしに用いる長柄の翳(さしは)も形状の類似から団扇という。『続日本紀』宝亀八年(七七七)五月癸酉条には渤海使の帰国にあたり、檳榔扇十枝を贈ったことを伝え、南方の蒲葵(びろう)や芭蕉の葉、鳥の羽などで作った蒲葵扇や芭蕉扇・羽扇をはじめ、蒲葵扇にならって檜や櫟(いちい)、竹などで網代(あじろ)に仕立てた網代団扇、その上に漆をぬった塗団扇、さらに円形の枠(わく)に紙や絹をはって彩色を施し、柄をつけた彩色団扇の類が広く用いられた。これらの団扇は、畳み扇である蝙蝠(かわほり)の類が折り畳みの便宜から多く外出の際の所用とされたのに対し、第宅内の所用とされ、ときに大形に仕立てて従者に持たせ、送風の役とさせた。後世、畳み扇の蝙蝠・末広の類が儀礼用の持ちものとなってからも、団扇は実用の送風具として竹骨の紙団扇が愛好され、書画を配した高級の団扇から大衆用の版画の絵団扇、柿渋をぬった渋団扇などが普及した。その楕円形なのを奈良団扇、柄を桐などで別に作ってはめこむ山城の深草団扇、丸竹の柄の末を細く割って骨とした白紙ばりの江戸の吾妻団扇などが著名である。また紙面に漆や「どうさ」をぬった水団扇は、送風の際に水を注いで涼気を誘うためとした。なお火災のときに火の粉を防ぐために特別に仕立てた長柄の大団扇による消防団扇などがある。
(鈴木 敬三)


日本大百科全書(ニッポニカ)
団扇
うちわ

夏季などにあおいで涼をとったり、かざして強い日差しを避けるために用いる道具。一般に円形が多いが、渋団扇や京団扇、軍配団扇のように変形のものもある。中国では、紀元前3世紀以前の周代より使われ、漢代には支配者の権威を表す小道具の一つにも数えられていた。六朝(りくちょう)や唐代に入るといろいろな種類が現れ、なかには七輪扇(しちりんおうぎ)といって風車のように回して涼をとる道具さえ現れた。
 日本へは奈良時代に中国から伝わり、当時の宮廷や貴族の間で使用されたことが、正倉院の遺物からもうかがえ、これには団扇を持った当時の婦人の姿も刻まれている。平安時代になると折り畳める扇が考案されたが、『病草紙(やまいのそうし)』のなかには蒲葵扇(びろうおうぎ)を持っている下級武士がみられる。当時のものは多くが円形であったため、この形のものが一般化して「団扇」という文字が定着していった。さらに応仁(おうにん)・文明(ぶんめい)(1467~1487)以後の乱世になると、武将が部下を叱咤(しった)激励するための、皮革や鉄でつくった軍配団扇が用いられるようになった。扇面に朱漆、金銀で日、月、星や文字を描き、柄(え)には組紐(くみひも)を通した。後の相撲の行司が土俵上で用いる軍配は、ここからきている。江戸時代以降もっとも普及したのは、納涼のための竹骨・紙張りの絵団扇で、宮崎友禅斎(ゆうぜんさい)(友禅染の創始者)の衣装雛型(ひながた)本のなかに団扇の絵雛型が記されるほど、当時の生活用具として発展していた。ことに夏祭や盆踊りには欠かせないもので、夏になると団扇売りの行商人が町をにぎわした。浮世絵には、夕涼みに団扇を持った女性の夏姿などがさまざまに描かれている。役者絵をはじめ錦絵(にしきえ)入りの団扇は、当時32文が相場であったが、銀でつくった小さな鈴虫をつけ、あおぐたびに虫の音を楽しむというぜいたくなものや、絹団扇、表面に漆を塗り、水をつけて用いる水団扇(岐阜団扇)、あるいは堅牢(けんろう)を目的とした火おこし用の渋団扇、町火消が延焼を防ぐための、火の粉を払う長い柄の大団扇なども出てきた。
 一方信仰用具として、修験者(しゅげんじゃ)の間では法貴扇(ほっきせん)や天狗(てんぐ)の団扇が使われ、これらは沖縄の巫女(みこ)の間でも使われた。民間では東京・府中の大国魂(おおくにたま)神社から出される烏(からす)団扇、あるいは同じ東京の日野の高幡(たかはた)不動の絵団扇など、家の門口にさして火災除(よ)けのまじないとした。また春日(かすが)神社の奈良団扇が社家でつくられ、山口県熊毛(くまげ)地方の獣皮張りの団扇は、農具として唐箕(とうみ)や脱穀器のかわりに用いられた。備中(びっちゅう)(岡山市)産の夏川(撫川(なつかわ))団扇は、柄を立てるとそのまま立っており、これであおぐ風は当たりが軟らかいという。名古屋の熱田(あつた)神宮の社家でつくる団扇は、奈良団扇をまねたものだが、これは宮団扇といわれた。
[遠藤 武]



世界大百科事典
団扇
うちわ

一般には,細い竹を手に持つ部分だけ残して,細かく幾本かの骨に割り,これに紙,絹などを張ったもので,夏に涼をとる具。しかし歴史的に見るとその形態,用途はかならずしも一定ではなく,変遷がみられる。扇という漢字は〈おうぎ〉と読まれ,〈うちわ〉とはちがったものと思われやすいが,古代の中国では,この扇がいわゆる〈うちわ〉であった。涼をとる用途にも用いられたが,太陽の光を防いだり,風塵をさけたり,高貴の人や女性などが顔をかくしたりする道具に使用し,儀式的なものともなり,ときには葬式の飾りにもなっていた。その起源は古く,周時代にすでに存在したようである。漢時代には班固の《竹扇詩》などをはじめ,うちわを詩に詠じたものも多い。《西京雑記》は,長安の丁緩が七輪扇をつくり,うちわを今日の扇風機のようにまわして涼をとる器具を発明したと伝え,《晋書》には書道で有名な王羲之が六角扇に字を書いたと見えている。漢,六朝,唐時代には,うちわが盛んに用いられ,さまざまの種類ができ各種の用途に用いられた。諸葛孔明は白羽扇で三軍を指揮した。朝鮮にもこのうちわが伝わり,高麗中期には松扇といって松の木などを細かく削って編んだものがあった。朝鮮中古の男子は家にいてうちわで涼をとり,女性や子どもは美しい色彩のうちわを持っていたと伝え,長柄の大うちわを枕もとにおいて,カやハエを払う風習もあった。

 日本には中国から伝わり,正倉院や京都太秦の広隆寺などに遺品も残り,《万葉集》にも扇として〈うちわ〉を歌っている。奈良,平安時代の貴族の間でも,涼をとるだけでなく,日光をよけたり顔をかくしたり,また飾りのためにも,うちわを用いた。女性の持物としても,唐風として,この唐うちわを使用した。ビロウ(蒲葵)の葉の蒲葵扇(びろうせん)(檳榔扇とも書く),鳥の羽の羽扇(うせん),絹を張った美しい色彩のものなどが用いられていた。平安時代に扇子が発達して,うちわの使用は減じたようであるが,主殿頭(とのものかみ)というような官吏は,天皇の行幸列のために儀式的なうちわを管理していた。戦国時代以後,武将は陣中で軍配うちわを使用するようになった。このうちわは鉄あるいは皮でつくり,これを漆塗りにし,日,月,九曜星などを描いて鉄の柄をつけ,打紐を通した。軍陣を指揮するほか,敵の矢をさけたりした。相撲の行司が勝敗を宣するうちわも軍配うちわといい,形は武将のそれと同じである。昔から天狗の絵によくみられるうちわは羽扇であり,修験道の山伏は法貴扇(ほつきせん)といううちわを持つ。

 その後,とくに竹細工と紙の製造が広く行われた江戸時代には,各地にこれを材料としたうちわの製作が普及した。奈良の春日神社の社家の内職に奈良うちわが行われ,京坂でもこれをまねるようになった。熱田神宮の社家でも行われて,宮うちわと呼ばれた。山城の深草うちわ,備中の夏川うちわなど,各地に地方色豊かな名物ができるようになった。祭礼や盆踊にも祭うちわ,踊うちわが特別にできることもあった。江戸うちわは盛大で,貞享(1684-88)から元禄(1688-1704)にかけて江戸の女はうちわを手にすることが流行し,女性向きのものを発達させた。さまざまな形もでき,享保(1716-36)ころには柄のないうちわまで現れた。扇面に浮世絵や,役者の似顔を描いたものなどがあった。網代(あじろ)でつくった網代うちわ,絹を張った絹うちわなどもある。とくに柿渋を塗った渋うちわは,台所の火あおぎ用として一般に用いられ,〈貧乏神の渋うちわ〉といわれて庶民の台所の代表的な道具にまでなった。そして,盆や中元の祝儀用の祝儀うちわの贈答が盛んになり,この風習は現代にも及んでおり,いつしか宣伝うちわにまで発展した。
[猪熊 兼繁] 南方の民族の間では,天然の植物を利用したうちわが使われる。たとえば海南島楡林やジャワ,バリなどではヤシの葉の繊維を編んだうちわがみられ,またポリネシアではシナノキの皮を編んで各種のうちわをつくり,もっぱら化粧のときに用いる。ビロウの葉でつくったうちわは古くから華南や沖縄などで使用され,中でも沖縄諸島では古くからビロウのうちわが神事に用いられ,巫女(みこ)がこれを使った。日本でもビロウのうちわが,宮中で天皇のための御飯を冷やすためや,火をおこすために用いられたことが延喜式にみえている。また修験者がビロウのうちわを護摩の火をあおぐために用いることも注目されよう。
[宮本 延人]

[索引語]
扇 羽扇 蒲葵(檳榔)扇 軍配 法貴扇 奈良うちわ 宮うちわ 江戸うちわ 渋うちわ ビロウうちわ
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検索ヒット数 1448
検索コンテンツ
1. うち-は【団扇】
全文全訳古語辞典
拝見していると。団扇は中国伝来のもので、「団扇」の字は「まるい打ち羽」の意からあてられたという。あおいで風を起こすのが本来の用法であるが、後には、武将が軍勢を指
2. 団扇画像
日本大百科全書
なものや、絹団扇、表面に漆を塗り、水をつけて用いる水団扇(岐阜団扇)、あるいは堅牢(けんろう)を目的とした火おこし用の渋団扇、町火消が延焼を防ぐための、火の粉を
3. 団扇
世界大百科事典
一般には,細い竹を手に持つ部分だけ残して,細かく幾本かの骨に割り,これに紙,絹などを張ったもので,夏に涼をとる具。しかし歴史的に見るとその形態,用途はかならずし
4. うち‐わ[‥は]【団扇・団】画像
日本国語大辞典
天狗などの持ち物で、唐団扇、羽団扇、葉団扇、魔王団扇などがある。「天鼓(てんこ)」「鞍馬天狗」などに用いる。(4)(1)を図案化した紋所の名。桑名団扇、米津団扇
5. うちわ【団扇】[頭見出し]
故事俗信ことわざ大辞典
団扇(うちわ)が上(あ)がる・団扇(うちわ)を上(あ)げる
6. うちわ【団扇】
数え方の辞典
▲枚、▲本 柄がついているので、「柄」「柄」で数えることもあります。 →扇 →扇子
7. うちわ【団扇】画像
国史大辞典
のとなってからも、団扇は実用の送風具として竹骨の紙団扇が愛好され、書画を配した高級の団扇から大衆用の版画の絵団扇、柿渋をぬった渋団扇などが普及した。その楕円形な
8. 團扇(うちわ)【併入】
古事類苑
服飾部 洋巻 第1巻 1355ページ
9. 団扇(うちわ) 【12か月のきまりごと歳時記】
生活便利帳
日本の夏の必須アイテム。団扇には、扇子面と柄が別に作られる京団扇(都団扇)、太竹を割って作られ、柄と骨が一本の竹でできた平柄団扇(丸亀団扇)、一本の細竹から作ら
10. うつ‐わ[うつは]【団扇】
日本国語大辞典
〔名〕「うちわ(団扇)」の変化した語。*かた言〔1650〕四「団扇(うちわ)を うつわ」
11. だん‐せん【団扇】
日本国語大辞典
怨〈嵯峨天皇〉「団扇含愁詠、秋風怨有余」*色葉字類抄〔1177~81〕「団扇 タンセン ウチハ」*太平記〔14C後〕三七・畠山入道々誓謀叛事「泣々玉台を登り給へ
12. 【団扇】だんせん
新選漢和辞典Web版
うちわ。
13. うちわ【団扇】[方言]
日本方言大辞典
(1)団扇うちわ。《おちや》 栃木県安蘇郡・上都賀郡198栃木県方言辞典(森下喜一)1983《おちゃ》 長野県佐久493東信濃方言集(上原邦一)1976(2)扇
14. うちわ【団扇】[標準語索引]
日本方言大辞典
/ ばんばん下等のうちわ:団扇かしわぎ牛皮を樫の木で挟んだ大きなうちわ:団扇とーうちわ米、麦などのほこりを取るのに用いる大きなうちわ:団扇あおち蒲の葉で作ったう
15. だんせん【団扇】[方言]
日本方言大辞典
(1)団扇うちわ。《だいせん》 京都※112かたこと(安原貞室)1650 丹波※115丹波通辞 1804~11(2)(薄切りにしたものが団扇うちわに似ているとこ
16. 団扇1[図版]画像
国史大辞典
檳榔の団扇と方扇 竹骨の紙団扇 透金具飾りの団扇 金箔置無文団扇 桜花文様団扇 徳川家康所用 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. 
17. 団扇2[図版]画像
国史大辞典
扇面法華経冊子 年中行事絵巻 伴大納言絵巻 福富草紙 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. 
18. 團扇賣(うちわうり)
古事類苑
産業部 洋巻 第2巻 692ページ
19. うちわ‐うり[うちは‥]【団扇売】画像
日本国語大辞典
846〕「うちはうり〈略〉此比(ころ)は今の如く絵店にて錦絵の団扇は稀には売るもありけれど、はしばしには絵見世さへなければ、団扇を物に入れて背負ひ、竹に通したる
20. うちわ‐え[うちはヱ]【団扇絵】
日本国語大辞典
るもの其の数数多あれ共〈略〉団扇絵は玉英と限りたるが如し」*江戸から東京へ〔1921〕〈矢田挿雲〉七・九一「春英の此のやうに飄逸洒脱な性格は九徳斎の別号で描いた
21. うちわえ【団扇絵】
国史大辞典
日本の本来の扇絵と区別するために、これを団扇絵と呼ぶようになった。平安時代の団扇にも中国と同じく絵画が施されたが、その完全な遺品はなく、装飾紋のある室町時代の軍
22. ウチワエビ画像
日本大百科全書
節足動物門甲殻綱十脚目ウチワエビ科に属するエビ。体長20センチメートルに達する。房総半島以南に分布し、水深70~250メートルの砂泥底にすむ。黄海、フィリピン近
23. うちわ‐えび[うちは‥]【団扇海老】
日本国語大辞典
うみゑび〈略〉一種うちはゑびは一名たびゑび〈略〉形海老〈勢州〉に似て扁し、その首殊に扁大にして長団扇の如し」
24. うちわ‐おき[うちは‥]【団扇置】
日本国語大辞典
〔名〕うちわを入れておく道具。《季・夏》〓[ワ]
25. うちわ=置(お)く[=捨(す)つ・忘(わす)る]
日本国語大辞典
《季・秋》*俳諧・増山の井〔1663〕七月「扇をく 団扇置」*俳諧・誹諧通俗志〔1716〕時令・七月「団捨つる」*俳諧・俳諧歳時記〔1803〕下・七月「団扇(ウ
26. うちわ‐かけ[うちは‥]【団扇掛】
日本国語大辞典
〔名〕書画などを書いたうちわを、室内の装飾用として掛ける調度。〓[ワ]
27. うちわ‐かずら[うちはかづら]【団扇蔓】
日本国語大辞典
〔名〕植物「ぐんばいひるがお(軍配昼顔)」の異名。*日本植物名彙〔1884〕〈松村任三〉「ウチハカヅラ」
28. うちわ‐かんざし[うちは‥]【団扇簪】
日本国語大辞典
〔名〕かんざしの一種。頭に丸い大きな団扇形の紋をつけた簪。あたぼのかんざし。*随筆・守貞漫稿〔1837~53〕一一「団扇簪は古き物也、俗にあたぼ簪と云」
29. うちわ が 上(あ)がる
日本国語大辞典
〕二・上「夫(それ)だからどっちをどうとも団扇(ウチハ)が上(アガ)らねへ」*滑稽本・和合人〔1823~44〕二・上「今迄おれと器量くらべをして、団扇(ウチハ)
30. 団扇(うちわ)が上(あ)がる
故事俗信ことわざ大辞典
)二・上「夫(それ)だからどっちをどうとも団扇(ウチハ)が上(アガ)らねへ」滑稽本・和合人(1823~44)二・上「今迄おれと器量くらべをして、団扇(ウチハ)が
31. うちわ‐がさ[うちは‥]【団扇笠】
日本国語大辞典
〔名〕かさの代わりに団扇を頭にかざすこと。また、その団扇。*雑俳・扇の的〔1716~36〕「隠居迄しょぼしょぼ雨の団笠」ウチワ
32. うちわ‐ぐさ[うちは‥]【団扇草】
日本国語大辞典
〔名〕植物「ぐんばいなずな(軍配〓〓)」の異名。
33. ウチワゴカイ
日本大百科全書
る場所に多い。体長20~30センチメートルで、背面は緑褐色。体の両側から生じるいぼ足の背足葉が団扇(うちわ)のように幅広く大きいのでこの名がある。またこの特徴で
34. うちわ‐ごけ[うちは‥]【団扇苔】
日本国語大辞典
〔名〕シダ類コケシノブ科の常緑多年草。本州中部以南の山地で、岩や樹の上に着生する小形のシダで、概観はコケに似ている。根茎は糸状で長く這(は)い、黒い細毛が密生す
35. うちわ‐さし[うちは‥]【団扇差】
日本国語大辞典
〕〈森鴎外〉一六「暁斎や是真の画のある団扇を幾つも挿した団扇挿(ウチハサ)しの下の柱にもたれて」*或る女〔1919〕〈有島武郎〉前・四「掛軸、花瓶、団扇(ウチハ
36. ウチワサンゴ
日本大百科全書
腔腸(こうちょう)動物門花虫綱六放サンゴ亜綱イシサンゴ目センスガイ科に属する海産動物。単体生で、深海性の非造礁サンゴ。九州沿岸からインド、西太平洋の水深200~
37. ウチワザメ画像
日本大百科全書
軟骨魚綱エイ目ウチワザメ科に属する海水魚。本州中部以南、東シナ海などに分布する。サメという名がつけられているが、エイの仲間である。外部形態はサカタザメ類とガンギ
38. うちわ‐ざめ[うちは‥]【団扇鮫】
日本国語大辞典
〔名〕ウチワザメ科の海産魚。サメの名があるがエイ類に属する。体長は約一メートル。体盤は円いうちわに似る。背面は灰褐色、吻(ふん)は短く、尾部はやや細長い。沿岸の
39. うちわ す
日本国語大辞典
うちわであおいで風を起こす。うちわを使う。*能因本枕草子〔10C終〕三一九・前の木たちたかう庭ひろき家の「せうとの内きしたるほそ冠者どもなどのうしろにゐてうちわ
40. うちわ‐たて[うちは‥]【団扇立】
日本国語大辞典
〔名〕「うちわさし(団扇差)」に同じ。〓[ワ]
41. 団扇太鼓
日本大百科全書
丸い枠に皮を張り、柄(え)を持ってたたく太鼓。形が団扇に似ているところから、その名がある。歌川広重(ひろしげ)の版画「池上詣(いけがみもうで)」「会式(えしき)
42. 団扇太鼓
世界大百科事典
円形の枠に一枚の革を張って柄をつけ,撥(ばち)で叩く楽器。形が団扇と同じなのでこの名がある。日〓宗で題目をとなえたりすると
43. うちわ‐だいこ[うちは‥]【団扇太鼓】
日本国語大辞典
さし鯖売、団扇太鼓」*歌舞伎・因幡小僧雨夜噺〔1887〕大切「葭簀(よしず)の蔭へ入る折から、団扇太鼓を打ちつれて」*或る女〔1919〕〈有島武郎〉後・三七「眼
44. うちわだいこ【団扇太鼓】
国史大辞典
膜鳴打楽器の一種。木製または金属製の円形の枠に一枚の革を張り、これに柄をつけたもの。形がうちわ状をしているのでこの名がある。題目太鼓ともいう。大きさは革面の直
45. うちわ‐だて[うちは‥]【団扇楯】
日本国語大辞典
〔名〕うちわの形をした楯。よく鍛えた薄鉄でつくり、矢玉を防ぐために用いた。〓[ワ]
46. うちわ‐づかい[うちはづかひ]【団扇使】
日本国語大辞典
て居る男が、団扇遣(ウチハヅカ)ひも荒々しく」*たけくらべ〔1895~96〕〈樋口一葉〉九「片肌ぬぎに団扇づかひしながら」*行人〔1912~13〕〈夏目漱石〉兄
47. うちわ‐とんぼ[うちは‥]【団扇蜻蛉】
日本国語大辞典
〔名〕昆虫「うちわやんま(団扇蜻蜒)」の異名。〓[ト]
48. ウチワドコロ
日本大百科全書
も完全。山地の林縁に普通に生え、本州の中部地方以北、北海道と朝鮮半島、中国に分布。名は葉の形が団扇(うちわ)に似るのでいう。コウモリの翼にも似るのでコウモリドコ
49. 團扇問屋(うちわどんや)
古事類苑
産業部 洋巻 第2巻 408ページ
50. ウチワノキ画像
日本大百科全書
モクセイ科の落葉低木。枝は横に広がり、四角に稜(りょう)がある。葉は対生し、卵形ないし長卵形、長さ4~8センチメートルで縁(へり)に鋸歯(きょし)がなく、両面に
「団扇」の情報だけではなく、「団扇」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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