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文庫クセジュ ベストセレクション

英文学史
文庫クセジュ28 ルネ・ラルー / 吉田 健一
語学・文学
譯者の言葉
 この書の著者ルネ・ラルーの経歴については、やはりこの文庫で出ている佐藤朔氏訳の『現代フランス小説』に詳細な説明が載っているから、ここでは繰り返さない。ラルーの『英国の文学』は、僅か百数十ページで英国の文学という広大な研究の分野を、主要な文学者や文学作品は一つも漏らさずによくもここまで纏められたと思う程、恐しく要領がいい著述である。そして要領がいいということは、ラルーがこの書で行っている価値判断の一つ一つに当てはまることなので、彼が挙げている作品を既に読んだものは彼の批評が決して誤っていないことを認めるだろうし、まだ読まないものは、ラルーの批評で少くともその作品に好奇心を覚えるに違いない。
 何よりもこの書が重宝なのは、それが既に述べた通り、少しでも目ぼしい文学者やその作品を凡て取り上げて、英国の文学全体の鳥瞰図を、数時間で読める小著の範囲で提供してくれていることである。英国文学史となると、テエヌの歴史的な名著や、ケンブリッヂ大学編纂の数十册に上る大部のものや、割合に最近ではルグウイ、カザミアン共著の、当分の間は一册で読める英文学史の決定版と思われるものがあるが、この一册にしても通読するのは大変で、寧ろ辞典として利用する方が適当である。それを思えば、このラルーの著述は、題は『英国の文学』であっても、実質的には英文学史の用をなすものでもあって、それに短いだけに、英国の文学の概念が手間を掛けずに得られる点では、上述の大部のものの比ではない。しかしそのために却ってもの足りない感じがするという抗議が出たとしたらば、これに対しては一国の、それも英国のように充実した文学の概念を正確に捉えるのに、今日の能率一点張りの方式でそれをやろうとするのが初めから間違っているのだと答える他ない。
 この頃は英国の現代文学が盛に日本に紹介されるようになった。そういう飜訳小説を読む爲の手引としても、本書は充分に役立つものと思う。
昭和二十六年十一月三十日
譯者

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