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立春をすぎて、暖かく感じる日も多くなってきた今日このごろ。梅見に、どこか遠くへ行きたい! だけど、花粉が心配な、かおるんです。
古い話ですが、年末年始のテレビを見ていて一つ、気になったこと。とくに自分の不利な話題になったら、「ガチで?」とやたら叫ぶ芸人さんたち。「ガチってなんだ? マジとの違いは?」と疑問を抱きながら見てました。
上司に聞くと「そんなん前から流行ってたわ、おっそいなあ、君は」年下女子に聞くと「2005年くらいからですわ。えー知らはりませんのー?」
「ガチってマジって意味なんですよね?」
……必死に問いかけたにもかかわらず、はぐらかされてしまいました。自称情報ツウ、そしてなんといってもジャパンナレッジに携わる私。「ガチ」の意味もわからぬ、そしてこんなにも市民権を得ていたこと、知らなかったとは情けない。トホホ。
さて先日、「八百長メール」が発覚した日本相撲協会。春場所の開催は中止、全国巡業も年内中止、5月の夏場所までもが厳しい状態になってきました。そんな状況を見て、あるワイドショーで20代のコメンテーターが言いました。
「ガチで勝負している力士たちがかわいそう」
そうです。これ、これ。「ガチ」=「ガチンコ」だよねー。勝負ごとで使うんだったらすんなり納得いくんですけどぉ(;´Д`A ```遅すぎるんですが、教えてーっ、亀井肇さーーんっ!「ガチで」って何?
「本気で」を意味する若者ことば。これまでは同じ意味で「マジで」を使っていたが、あまりにも一般的になりすぎたことで、新しい表現が求められるようになった。語源は相撲などで「真剣勝負」を表す「ガチンコ」。最初は「ガチで勝負する」など、勝負ごとに関して使われていたが、次第にその応用範囲が広がった。たとえば、「ガチで泣いた」は「本気で泣いてしまった」という意味。「マジで」との置き替えが進んでいるのは、その語感が似ていることも関係ありそうだ。(2006年3月9日ジャパンナレッジ「今日の新語」より)
サッカーのザックJAPANを見習って、力士たちは「ガチで」頑張ってほしい。「無気力」はもう古すぎる。そういう時代に来ています。
※「八百長」については「日本語、どうでしょう?」でも取り上げています。