I love you & I need you ふくしま

ようやく春のポカポカ陽気到来。東京の桜もこの週末は満開になりそう。2週間ぶりのご無沙汰です。かおるんです。

先日、酒の席で、先輩が「ええ話があるんやわ～」って、教えてくれたお話。

みなさんは福島県いわき市にある「スパリゾートハワイアンズ」はご存じですか？前身の「常磐ハワイアンセンター」といえば、ピンとくる人も多いはず。

昭和41年に福島県いわき市にオープンしたハワイアンセンター。昭和30年代以降、全国の炭鉱が廃れ、「もう一度町に元気を取り戻そう」と石炭採掘時の、副産物だった温泉を利用し作られた日本初のリゾート施設です。そして当時行きたくてもなかなか行けなかった、“憧れのハワイ”を模倣した日本初のテーマパークでもあるんです。

なかでも炭鉱作業員であった女性たちを立派なダンサーに育てあげ、フラダンスショーが行なわれていたのはあまりにも有名。この物語が2006年に公開された映画「フラガール」に描かれ、大きな感動を呼んだのも、記憶に新しいですね。

そして、2011年3月11日──

あの、東日本大震災が起こりました。ハワイアンズのあるいわき市でも、地震と津波で277人の方が犠牲となりました。

しかし宿泊客＆従業員は全員無事。市内で全滅だったライフラインも、この施設だけは生きていて、また食料も十分な備蓄があり、いつもどおりの美味しいビュッフェ形式の食事がふるまわれたとか。そして宿泊客が帰る道のりも、従業員があらかじめ、東京駅まで車で走って、安全を確認。翌々日の日曜には宿泊客をみんな東京駅へ帰したそうです。従業員は被災者であるにもかかわらず、最後までおもてなしの心を決して忘れなかったという、すばらしいお話でした。

「なあ、絶対、再開したら行くよなあ。いや、絶対、行こうなあ」なんて、お酒の力も相まって、感極まりながら語り合った、私たちにとっても心温まる一夜となりました。

そして昨日の夕刊で、「スパリゾートハワイアンズ」のフラガールたちの全国巡業を復活することが決定したという記事を見ました。「再び復興の象徴になってほしい」と社長自らプランを立ち上げたそうです。被災者を励ますばかりではなく、福島に対する風評を取り払うために、彼女たちは全国をまわるそうです（スタートは未定）。

福島第一原発は日々、一進一退を続けています。でも、つねに前を向いて歩いているふくしまに元気をもらっています。今度は私が返す番。全国巡業が決まったらぜひ見に行きたいと思っています。

I love you & I need you ふくしま!!!