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現代の清少納言、清川妙さん!

2011-06-14

本日よりスタートした連載「うつくしきもの 枕草子」。著者は作家の清川妙さんです。ただいま『兼好さんの遺言』(小学館刊)も好調の清川さん、なんとこの3月20日に90歳のお誕生日を迎えられたんです。

清川さんと私、かおるんが出逢ったのは、2007年初夏。当時、あるシニア向けの通信誌を担当していた私は、『八十四歳。英語、イギリス、ひとり旅』という本に感銘を受け、早速彼女にインタビューを申し込みました。

ドキドキしながら、お電話で依頼。でもちっとも“作家先生”みたいな近づきにくい感じはまったくなく、明るくて気さく。二つ返事で取材のOKをいただきました。以来、同誌でも連載を担当していただき、月に一度は原稿のやりとりで、ランチをご一緒しました。

同誌が事実上廃刊になったあとも、清川さんとの交流は「江戸文化歴史検定」を通して継続しており、昨秋には二人で2級に合格(あ、私は3度目の挑戦。清川さんはもちろん一発合格!)。今秋はなんと、1級に挑戦されます(って私も泣く泣く挑戦しますが……)。恐れながら、肩を並べて勉強する“学友”のような関係にもなっています。

さて清川さんが文筆の道に進まれたのは、生まれつき耳の不自由だった息子さんとのやり取りを雑誌に書かれたのがきっかけ。それ以来、小説、エッセイ、映画評論など、約40年以上書き続けています。またカルチャーセンターでは『枕草子』はもちろん、『万葉集』『徒然草』などを担当。なんとこちらも30年以上続けられており、学ばれている生徒さん、送りだした生徒さんは数知れず。そのうえ53歳からコツコツ習われた英会話。それを生かして、いまだ2年に一度の割合で、イギリスやアメリカに一人旅されているのです。

さて彼女の座右の銘は「楽しみながら少しずつ」、そして「いくつからでも大間に合い」。いくつになっても学ぶことの大切さ、楽しさを身をもって教えてくれる清川さん。つねに明るくて清々しくてかわいくておしゃれな清川さん。文章を見るかぎり、1000年前の清少納言の姿となんとなく重なる、そんな気がするんです。

連載「うつくしきもの 枕草子」本日スタート!(第2、4週更新)1000年の時を超えた、清少納言と清川さんの共演をお楽しみください。

2011-06-14 written by かおるん
平成25年度の大河ドラマが決定しました。急きょ内容を変更し、同志社大学の創始者、新島襄を支えた妻、新島八重が主人公。そして舞台は彼女の故郷、福島。この大河が見られるころには、原発問題が収束し、福島のみなさんに本来の明るい笑顔が戻っているよう、私たちも努力しなければなりません。かおるんでした。