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今朝、天野春子さん(キョンキョンですね!)のデビューシングル「潮騒のメモリー」をゲットしました。帰ってから聴くぞぉ! でもこのメルマガ書けないと帰れないぞぉ! またまた「あまちゃん」ネタですみません。東京・神田神保町より、1か月半ぶりのご無沙汰、かおるんです(‘ jj ’)/
さてさて……
「日の出に向かって南側に当たる方」「人体で通常、心臓のある方と反対の側」「北を向いたときに、東に当たる方」「アナログ式時計の文字盤に向かったときに、1時から5時までの表示のある側」
上の文章はいったい何を表しているのでしょうか?
そう、答えは「右」。これらは『国語辞典』で「右」を解説したもの。同じ「右」という言葉でも、辞書によってこんなにも違うんですね。
これは先週の木曜日(7月25日)に開催した東京・日比谷図書文化館で「第2回ジャパンナレッジ講演会」での一コマ。今回は「辞書編集者を悩ませる、日本語」と題し、小学館の神永曉さんに話していただきました。神永さんは入社以来、辞書ひとすじの編集者。ジャパンナレッジで大人気の連載、「日本語、どうでしょう?」の著者でもあります。
話は驚くべき内容でスタート。亡くなった作家井上ひさしさんによると、なんでも「19世紀のイギリスで、辞書を作るという刑罰があった」のだそう。そしてこれは相当重い刑だったそうで……。「つまり、僕は入社以来なんと33年、その重い刑を受けているというわけです(笑)」と神永さん。
「編集期間はどのくらい?」「辞書はどうやって作るの?」「どんな種類があるの?」といった基礎知識はもちろん、前述した辞書の読み比べなどを交えながら、辞書編集の現場をくわしく語っていただきました。とくに50万項目100万例の、日本最大=世界最大の国語辞典『日本国語大辞典』(通称:日国)の血のにじむような用例集めのお話は、感動もんでした。
会の後半は、「国語辞典の真ん中はどのあたり?」「全然大丈夫は大丈夫?」「一人で爆笑できないってホント?」といったあいまいな日本語の問題をピックアップ。会場のみなさんも真剣に考えていらっしゃいました。
あ、みなさん、上の問題、わかります? 答えは「日本語、どうでしょう?」をご覧ください!
世界最大の国語辞典『日本国語大辞典』の歴史などを知りたい方はこちら!「ニッポン書物遺産~『日国』編」