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『江戸名所図会』のキャラクターとは?

2014-07-22

関東地方では本日、ついに梅雨明け宣言! 東京は夏空が広がりました。このところ体調絶不調なかおるんも、なんだか元気がもりもり。いやあ、太陽の力って、偉大ですね。

さて、メルマガvol.136でも紹介しましたが、7月9日、日比谷図書文化館で講演会が行なわれました。江戸楽アカデミーさんとジャパンナレッジの初コラボの講演会。今秋行なわれる江戸文化歴史検定のお題「江戸の食文化」がテーマで、この夏、3回シリーズで開催します。

1回目の講師は、「お江戸、いいね!」のナビゲーターでもおなじみ、お江戸ルほーりーこと堀口茉純さん! 今回は浮世絵ではなく、江戸天保年間に刊行されたガイドブックでジャパンナレッジのコンテンツでもある『江戸名所図会』を見ながら、江戸っ子の食事情についてほーりーが読み解くという内容。

当日は、台風8号が近づき、雨が降っていましたが、会場は60人のお客さんで大入り満員! そんな中、ポップなBGM「大江戸〓痛快伝」(じつは江戸文化歴史検定公式テーマソング!)に乗って、ほーりーが淡いピンクの着物で登場しました。

「赤くて脂たっぷりのマグロは、江戸っ子は縁起が悪いと食べなかった」「江戸湾ではサメがよく獲れたので、すり身にして食べていた」「浅草海苔は浅草紙づくりの製法で作っていた」「海鼠(なまこ)は中国に輸出していたが、高級すぎて庶民は食べられなかった」「蕎麦がたくさん食べられたのは脚気予防のためだった」

魚河岸があった日本橋を皮切りに神田、品川、御茶ノ水、浅草、目黒などなど、ほーりーはパソコンを駆使しながら、江戸の名所絵から江戸っ子がなにを食べていたか、時にユーモアを織り交ぜながら、テンポよく解説。お客さんも大きくうなづいたり、笑ったりしながら、とても熱心に楽しそうにほーりーの話に耳を傾けてくれました。

さて、ほーりーが解説した江戸グルメの中で、いちばん印象的だったのがタコ。足が八本、末広がりで縁起のいいタコは、言霊を大事にする江戸っ子たちの大好物。そして『江戸名所図会』の絵を描いた長谷川雪旦は坊主頭。そう、きっと雪旦はタコに親近感を持っていたはず。だって雪旦が描いたタコたちはほかの魚たちに比べて表情がじつに豊かなんです。みなさんも『江戸名所図会』の隠れたキャラクター(?)タコ、ぜひ機会があれば、ご覧ください。

『江戸名所図会』コンテンツ案内

2014-07-22 written by かおるん
先日、インド映画『マダム・イン・ニューヨーク』を鑑賞。インドの主婦がニューヨークで4週間、英会話スクールに通うお話なんですが、主演のシュリデヴィさんがなんとまあ、美しいこと。なんでもインドの吉永小百合、国民的スターなんだそうです。彼女がまとう色とりどりのサリーもほんと、美しかったです。