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名前ものがたり

2014-09-16

こんにちは!今日のメルマガは、ネットアドバンスで短期インターンシップ中の女子大生カラがお送りします。今回は、「名前」について書こうと思います。

「カラ」というのは、私の本名です。花のカラーが由来で、5月生まれなことから、漢字で書くと「夏来」。普通は「から」なんて読まれません。大抵「なつき」と言われます。

私は、この自分の名前が嫌いでした。

小学生のころは、「カラス」や「からし」などとからかわれました。幼いながら、大人になったら絶対に名前を変えてやる、とまで思っていました。どうしてこんな変な名前をつけたの?……心の中で両親を責めることもありました。

悩む日々が続いたある日、ふと気づいたことがありました。それは、両親の結婚記念日に、父が毎年必ずカラーの花を買ってくること。母も喜び、嬉しそうに花瓶に花をうつす姿。

その時、私は思いました。もしかして、私の名前って特別なのかもしれない……?

大きくなるにつれて、私の名前をからかう人はいなくなりました。むしろ、素敵な名前だとほめてくれる人が増えました。私は自然と、自分の名前が好きになっていきました。

そして、今年の1月。成人の日を迎え、母が買ってくれた振袖を着た私を見て、いつもは陽気な母が、涙を流しました。父も、感極まった様子で私を見つめました。そのとき私は、私の名前には両親からの愛が詰まってるんだ、とわかりました。

両親は名前に個性を与えてくれました。みんなが私の名前を呼ぶたびに、私は誇らしい気持ちになります。面と向かって言うのは恥ずかしいけれど、「夏来」という名前をつけてくれた両親には、感謝の気持ちでいっぱいです。

2014-09-16 written by ゲスト
名前には不思議な力があると思います。私も将来親になったとき、子どもに大きな愛をこめた名前をつけてあげたいと思います。ちょっぴり恥ずかしいお話でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!私は今日も、「夏来」という名前に力をもらってがんばります!