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みなさん、こんばんは! 東京は冷たい雨。早く春が来てほしいな、でも花粉が大量に飛ぶのは嫌だな……春がほんとうに待ち遠しいのか、すでにわからなくなっている、寒がりで花粉症のかおるんです。
先週土曜日はバレンタインデー。本命との甘ーいバレンタインデーを過ごされた方、うらやましすぎるぅ! 今年は休日ということで、娘さんからチョコをもらったお父さんも多いかな。
さて、“お一人さま”でどちらかというと“辛党”のかおるん。バレンタインチョコはここ数年、ある人にいっさいを委ねております。“チョコ大使”というキュートな異名をもつ、「コトバJapan!」水曜日担当、フリーライターの早川幸子さん。
私の記憶にある初めてのバレンタインの思い出は、大好きなじいちゃんからもらったチョコレート。それ以降、欧米風の考え方(つまりプレゼントは女子からではなく男子からだろ!)でバレンタインに接してきたので、甘ーい思い出も、ほろ苦ーい思い出も、これといってないまま、かなり寂しいバレンタインを過ごしてきました(あ、つまり、あれ以来、男子からはなにももらえてないということか……とほほ)。社会人になってからも、けっこう女性ばかりの会社を渡り歩いてきたため、「義理チョコなんてくそくらえ!」(失礼!)と思いながら、やっぱりかなり寂しいバレンタインを過ごしてきました。
しかし、チョコ大使早川さんの登場のおかげで、開眼! ここ数年は非常に意義深く心暖まるバレンタインデーを過ごしています。
というのも……
みなさんは「フェアトレード」ってご存じですか? 直訳すれば「公正な貿易」。つまり「途上国の生産者に公正な賃金や労働条件を保証した価格で商品を購入することで、途上国の自立や環境保全を支援する国際協力の新しい形態」(「デジタル大辞泉」)です。
途上国で作られた商品は安く買い叩かれていることが多々あります。なかでもとくにひどいのは、チョコレートの原料であるカカオ豆。だからガーナやコートジボワールなどの大規模な農園では、小さな子どもを低賃金で働かせる「児童労働」が横行しているのです。
さてフェアトレードチョコの特徴は
(1)児童労働をさせずにつくられたカカオ豆を使用
(2)使用するカカオ豆や砂糖は有機認証審査に合格したもの
(3)植物性油脂や乳化剤はいっさい使わず、時間をかけて練り上げたもの
生産者が胸を張って作っているカカオ豆。ほかの材料の品質も作り方もきちんとしています。生産者はもちろん、それを購入する私たち消費者も“誇り”を味わえるチョコレートなのです。
仲介役となり、フェアトレードチョコを毎年届けてくれる早川さん。今年は予想を大きく上回り注文が殺到、注文期間終了前に売り切れたそう。弊社の女子たちからも例年以上のオーダーが入りました。
児童労働をストップさせるためのフェアトレードのおかげで、2000年に約2億4600万人だった児童労働は2012年には3分の2まで減り、1億6795万人になりました。でもいまだ、1億6795万人もの子どもたちが児童労働を強いられているのです。
「世界は子どもたちの声に耳を傾けなければなりません。子どもたちには権利があります。良質な教育を受け、児童労働から解き放たれ、人身売買の被害に遭わない権利が。幸せな人生を送る権利があるのです」(マララ・ユスフザイ、ノーベル平和賞のスピーチにて「河北新報」より)
さて3月14日といえば「ホワイトデー」。フェアトレードの製品はチョコだけでなく、コーヒーにカレー粉、洋服にアクセサリー……いろいろあります。お返しにはぜひフェアトレード製品をおくってみてはいかがですか。
早川さんも登場する、イベント「映像とトークでつなぐ『もっと!フェアトレード』」2/21(土)東京で開催!