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小栗上野介を知っていますか?

2017-09-20

9月13日、日比谷図書文化館で、わがジャパンナレッジ講演会の大好評レギュラー企画、堀口茉純さん(以下、ほーりー)の「お江戸ルほーりー文化講座」を開催した。

第5弾……なんともキリがいい数字だ。そして今回はお江戸ルほーりーの生みの親、江戸文化歴史検定事務局さんとの共催である(2008年ほーりーは最年少で江戸検1級を合格し、お江戸ルほーりーが誕生)。そしてそして歴史番組にひっぱりだこの東京大学史料編纂所教授、山本博文先生がご意見番で登場してくれるのである(ほーりーとともに呼ばれた還暦パーティで出演してほしいとオファーしたところ、すんなりOKが出ました)。

そして特筆すべきことはなんと、いつもの60名の小ホール(スタジオプラス)を抜け出し、200名の大ホール(コンベンションホール)へ進出するということである(いつもよりも規模が3倍以上! これってほんとっ、すごいことなんです~)。

さてこの記念すべき大ホール進出。講演会のタイトルは……「幕末・維新のバイプレイヤーズ~ヒーローを陰で支えた名脇役6人」!江戸検のお題「疾走!幕末・維新」にあわせ、ほーりーが考えたものだ。

「バイプレイヤーズ」とはサブタイトルにもあるように、脇役たちという意味だ。つまり、龍馬も勝先生も土方も西郷どんも……あの激動の幕末・維新期を彩ったヒーローたちがまーったく出てこないということになる。

てか、「バイプレイヤーズ」って誰? 日比谷図書文化館の広報誌『ポモーヌ』の講演詳細ネームにも名前は出てこない。図書館に配置されたチラシのイラストを凝視してもわからない。つまり、当日にならないと6人のメンバーはわからないのである!

はて? 集客は大丈夫なのか?

そこで、百戦錬磨の日比谷図書文化館さんの出番である。ジャパンナレッジ講演会を毎度定員オーバーに持っていってくれる鮮やかな広報力にお見事な集客力。おかげで申し込みは開始10日間くらいで100名超え、講演2日前には晴れて200名を超えてしまったのだ(実際足を運んでくれたお客さんは約180名)。

さて当日、ほーりーが取り上げた「幕末・維新のバイプレイヤーズ」の6名は誰だったかというと……

黒船と対峙し、箱館まで戦ったラストサムライの一人、中島三郎助
幕府側の優秀な人材、横須賀製鉄所をつくった、小栗上野介忠順
文久政治史の中心人物だったけどいつの間にか脇役!? 島津久光
身分にこだわらず、人材を抜擢した「そうせい公」 毛利敬親
明治には大活躍!だけど幕末は写真ばっか撮ってた? 福沢諭吉
篤姫と和宮の嫁姑対決を見た! 大奥代表・庭田嗣子

さて、みなさんの予想は当たっただろうか?
その前にこの人たち、ご存知だっただろうか?

毎年江戸検を受けているかおるん、情けないことに、ほーりーと山本先生の事前の打ち合わせに同席したのだが、中島三郎助、小栗上野介、よくわからず。庭田嗣子って誰なの?状態。

しかしお客さんの反応は、すばらしかった! ほーりーがバイプレイヤーを一人ずつ発表するとき、会場からは「うぉー」とか「そうきたか!」とかいう声がところどころであがり、終演後はみんな上機嫌で、感想を語り合ったり、笑い合ったりしながら帰って行った。「知らない人だらけだったけど、とっても感動した!」と言ってくれたお客さんもいた。

草なぎくんに似ている中島三郎助。山本先生が語ったご子孫のエピソード、ほんと、よかったな。
小栗上野介、横須賀で製鉄所をつくったことが今の日本の繁栄につながってるんだよな。
そして庭田嗣子は富士真奈美と中村メイコが演じたんだよなあ(←山本先生情報)。

翌々日、『ハロー張りネズミ』というドラマの最終回をボヤーっと眺めていたら、小栗上野介の子孫と名乗る男が、徳川埋蔵金を探してくれと主人公の探偵たちに依頼していた。
ありゃ、小栗さん、埋蔵金の人だったのね。
↑私はやっぱりこの程度( ;∀;)

2017-09-20 written by かおるん
講演会のオープニング、講師お二人の入場曲の再生を何度も失敗したのは誰あろう、かおるんです。お客さん、ほーりーに先生、怒ってるだろうなあと顔を上げたら、みんな笑って許してくれました。ほーりー、山本先生、そしてすばらしいお客さんたちに感謝!