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100回目の夏、青のプライド

2018-08-14

みなさんはお盆はお休み派? それともふつうに出勤派? はい、かおるんはふつうに出勤派。お盆です。電車がすいてるってめちゃ有り難いっすねえ。今日も暑かった東京から、かおるんです。

夏の高校野球、今年100回目なんだな、と感慨深い気持ちで新聞を開いてびっくり。奈良大附属が奈良代表になっているではないか! あれっ、春は確か、智弁だったよな。あれっ、天理は? えーーーーー、奈良大附属ってすごいじゃーーーーーん!

今月の「図書館員が気になる図書館」は奈良大学図書館を取り上げている。創刊25周年のAERAムック『大学ランキング2019年版』の「大学図書館ランキング」で奈良大学がICU、東京大学という強豪をおさえ、初めて1位を獲得。ということで、ぜひ取材させてくださーいということになったのである(くわしい内容は記事 「図書館員が気になる図書館」 をご覧ください)。

1位になった反響についてうかがうなかで「附属高から真っ先に夏休みの利用について連絡が入りましてね」と、課長さんがとても嬉しそうに話していたことが印象的だった。附属高は男女共学で大学から歩いて12分のところにあり、大学の図書館もつねに利用できるんだとか。大学図書館ランキング1位を利用できるだなんて、めちゃくちゃうらやましいぞお!なんて思いながら話を聞いていた。

それで、冒頭のびっくりなのである。高校野球の奈良代表で思い浮かぶのは赤の智弁か紫の天理。そうそう、春は智弁が出場していた。で、やはり天理も強く、県大会の決勝では延長11回サヨナラの10-9でなんとか天理を下し、奈良大附属は夏の高校野球初出場を決めたのだという(ちなみに春のセンバツには2015年に初出場)。全国大会でも順当に勝ち進む強豪2校をおさえて代表になれること自体、奈良大附属にとって非常に誇るべきことなのだ。

そしてまたググってびっくりしたのは、“伝説の応援団長”から奈良大附属にオリジナルの応援歌が贈られたということ。この応援団長は、過去に千葉ロッテマリーンズの応援団長をつとめ、現在、東北楽天ゴールデンイーグルス応援プロデュースをしている、ジントシオさん。ジンさんは自身の楽曲で応援してみたい高校生には無償で楽譜を提供している。だから高校野球の応援ではジンさんの楽曲がこのところ多く起用されているんだとか。テレビ朝日系列のバラエティ「アメトーーク!」、7/29放送分の「高校野球大好き芸人」では夏の高校野球100回を記念してジンさん作のオリジナル応援歌をリリース、大会2日目に出場した北海道の北照高校が早速この応援歌を演奏したそうだ。

で、そんなすごい人から奈良大附属にオリジナルの応援歌が贈られた。それも誰かチームに関係者がいたからとかそういうんじゃなくて、ちょっとしたご縁があって、飯会で盛り上がって……つまりその場の“ノリ”きっかけなのである(“伝説の応援団長”ジントシオが、奈良大附属の応援歌を作るまで 「文春野球コラム ペナントレース2018」)。

7/30の夜更けに思いつき、8/3に楽譜が完成。8/5に高校野球が開幕し、8/10には甲子園のアルプス席で演奏──その楽曲のおかげもあって、奈良大附属は見事、1回戦の山形の羽黒高を4-1で破り、100回目の夏の高校野球、貴重な1勝目をあげた。

ジンさんにつくってもらったオリジナル応援歌のタイトルは「青のプライド」。赤じゃない、紫じゃない、奈良大附属の新しい青の時代。強豪日大三高相手に果たしてどうなるのか? 明日15日第3試合、注目です!

2018-08-14 written by かおるん
応援歌といえば、わが京都代表、龍谷大平安の「怪しいボレロ」は半端なくスゴイ。チャンスのときにこの重低音がかかるとね、これは相手方、怖いだろうなって。