2020春、花粉症傾向と対策

今週の頭くらいから、なんだか目がかゆくて赤いし、鼻がムズムズ、のどがガラガラ……おかしいなおかしいな、あれ？　例のウイルス？　いやいや、なんか重要なもの、忘れてないか、私。そうそう、そうでした！　そういえば「花粉」の季節でしたね、そうでした。

というわけで2020年のスギ花粉さんに（妄想）インタビュー！　今年の傾向と対策を教えてもらいましょう。

こんにちは、スギ花粉さん。てかじつは、飛んでたこと、知りませんでした。今年はいつから飛んでるんでしたっけ？
──はあああああ？　いまさら何、言うてんの。去年より6日も早く飛んでんのに、知らんかったって、どうゆうこと～？

あれ？　花粉さん、関西出身？？？　いやいや、ごめんなさいっ！　コロナウイルスとやらに気を取られていました（いやいや、正直いまでも気を取られています）。今週の月曜から目が超かゆくなって……ああ、そうか！　つまり日本のスギ花粉の2020（ニイゼロニイゼロ）は、217（ニイイチナナ）から始まったんですね。
──いやっ、ちがっちがうしぃ～っ。こっちは212（ニイイチニイ）から飛んでんの。東京は例年より10日も早いのん！！！　5日もわからへんかったって、めっちゃ引くんですけど。

※ちなみに、2/12は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、静岡県の5都県で本格的な飛散が、岐阜、大阪、京都、奈良、鳥取の5府県では飛散がスタート。翌13日には中国、四国で飛散が開始され、関東北部、九州北部でも本格的な花粉シーズンが到来。そろそろ北陸、長野が花粉飛散領域に。

でもなんで、気づかなかったんだろ？　毎年毎年、ほんととーってもつらいのにぃ～。くやじぃ～。
──ニュースとか、なってなかった？　あ、でもね、ここだけの話、じつは今年、超少ないっていう噂やねん（あくまで見通しです）。

あれあれ～っ？　もしかして、仲間割れとかしちゃったわけぇ～？
──んなわけないやん！　あてらの絆はめっちゃ固いってこと、あんさん、嫌っていうほど知ってはるやろ？　でもなあ、おてんとさんには、勝たれへんねん（しみじみ）。

へぇ～。ん？　あれ？　飛散が多い少ないって、なにが原因、してるんだっけ？
──花粉症キャリア10年目、そんな常識も知らんのぉ？　あてらの飛散量は前年夏（6～8月）の気象条件に左右されるんだす！　さてかおるんはん、2019年夏って、暑おしたか？

えーっと、えっと……いや、台風15号と19号はほんま、ひどかったよなあ。
──15号（9月9日に千葉市付近に上陸）は風、そして19号（10月12日に伊豆半島に上陸）は雨で、とくに関東では千葉で甚大な被害が出ましたね。で、6月とか7月とか8月とか、どうどした？

そうだ！　7月は超涼しかったっすねえ。あんま晴れなくて、野菜の値段があがってね。で、8月は超暑かったっすね！（ちなみに6月は平年並みでした）
──よう覚えてるやん！　そうそう、東京では梅雨明けが前年より1か月遅い7月29日で、日照時間不足。東日本では12年ぶりの気温の低さやったんやね。「気温の低い日が散見」、「降水量が多い」、「日照時間が少ない」という条件がそろったから、花芽がつくられにくくなって、2020年春、花粉飛散量が少ない見通し、ということになってんです。Do you understand?　でもまだ見通しやから、わからんよ。飛んだるでぇ～。

さてさて妄想インタビューはここまでとして（対策についての言及があらしまへん）、20年春の花粉飛散量はほとんどの地域で例年より少ないとの見通し。花粉症に悩むかおるんにとっては明るいお知らせなのですが……一方、現在、南半球では夏。南極では過去最高となる18.3℃（一部では20℃超えという報道も）を記録したり、オーストラリアでは雨不足のため昨年9月から南東部の森林火災が止まらず12億以上の動物たちが犠牲になったり……2020年、日本の夏はいったいどうなるんでしょう？　いまから非常に不安です。